高級感を演出する [イメージ]
高級感の演出を求められることがあると思います。若いうちは中々無いかもしれませんが・・。
そもそも高級感とはなんでしょう。「価格の高そうな」「上質の」「伝統の」「アッパークラスのための」「オーセンティックな」・・・。
本当の高級とは長い歴史に裏付けられた非常に質の高い技術等によって創造され、長いこと貴族や資産家などに愛されて来たもの、結果として価格の高い物についているイメージのことなんだと思います。
価格が高いからって、一朝一夕に「本物の高級感」を構築できるわけではありませんが、高級なイメージをデザインすることはできます。
やはり基本はクラシック、コンサバなんだと思います。前述の「長い歴史に裏付けられた」とか、「伝統の」って言うのは大きい要素ですよね。
書体選びなどはその際たる物だと思います。
次に色です。重く重厚な色。黒に近い色(黒、焦げ茶、古代紫、ワインレッドなど)に金や銀など貴金属を感じさせる色の組み合わせはオーソドクスな手法です。
たまにエルメスなど高級ブランドがキッチュな色(蛍光グリーンやピンク、明るいオレンジなど)を使っていますが、誰もが知っている高級ブランドという固定されたイメージあってのアバンギャルドであって、ブランドの無い会社が使えば、ただのポップ、カジュアルですよね。
最後に「余裕感」「メッセージの少なさ」だと思います。計算された余白や、「言わなくても分るよね」的ないわゆるオーラで勝負って雰囲気を出せれば最高です。
また、非常に精緻な細かい文様なども高級感を醸します。
和の高級は日本人は感覚があるのでやりやすいかもしれません。「金」「黒」「赤」「紫」そして美しい毛筆体か細目の明朝って感じでしょうか。古い紋などの文様も使い方で非常に有効だと思います。
もちろん、これは基本です。さらに発展させて個性のある物を作っていくのが優秀なデザイナーでしょう。でもこのジャンルは基本をわかった上でやらないと、とっちらかる可能性が高いと思います
※今日の地震はひどかったですね。今日は家に帰れそうにありません。それよりこの地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
こんばんは。
高級感、自分にとって最も苦手な分野でしたので、この記事は大いに参考になりました。ありがとうございます。
地震、すごかったですね。何人かの友人も帰れずじまいです。
by t-youha (2011-03-12 01:22)
t-youhaさん、私も3時30分位にやっと帰ってこれました。コメント感謝です。高級感、たぶんコツつかむと難しくないと思います。
by birdland (2011-03-12 04:43)