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印刷刷り出し立ち会いに行こう。 [印刷方法]

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入稿もデジタルデータになり、印刷もデジタル対応になり、校正もDDCPなどの出力紙になって、昔のように何回も校正を出すことも少なくなりました。
DDCPは、最終的な印刷機で同じように印刷できるようプロファイルによって管理されていて・・・というのが一応印刷屋さんの口上ですが、実際には同じようには上がらなかったりしませんか?

それは当然なんです。なぜならDDCPと本紙は材質が違うし、実際の印刷と出力は再現方法が違います。そこのところの最終判断&調整は、「人間が」しています。
もちろん本紙校正を出せばいい話なんですが、それでも最終の印刷になって、校正紙と照らし合わせてやはり「人間が」最終判断します。
最終判断する人はベテランの職人です。ただ、人間なので、迷った時に今までの経験から答えを出して行きます。今までやった仕事が「浅い!」と文句を言われた経験が多ければ、必然的に「濃く」してしまいます。もし「軽く」が大事で、そのことを意識して校正をしたのに、最終的に「濃く」なってしまうと悲しいですよね。

また、きちんと本紙校正をしても、予算とスケジュールの件でどうしても満足できないまま印刷に向かってしまうことも有ります。そんなときには、印刷所での「刷り出し立ち会い」は、最後の調整チャンスです。
オフセット4色機には、最終的にインクの料を調整することが出来ます。さらに紙の流れる方向に帯状に部分的な調整も可能です。
おまけとしては、印刷所に行ったことの無いデザイナーも多くいると思いますが、こんな風にやってるんだという勉強にもなるし、印刷のことについて、現場の人にいろいろ質問して必要以上の知識をつけられたりしますよ。

最終仕上がりにこだわる「できる」デザイナーなら、ぜひ「刷り出し立ち会い」考慮に入れてみてください。
※ 但し、実際に他の印刷物も隣の機械で刷ってたりします。物によっては(発売前の商品のカタログなど)、守秘義務の問題で断られる場合も有ります。

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今日行って来た印刷所にて。今日はオフリン(オフセット輪転機)でした。輪転機は通常の平台に比べて印刷速度がとても速いのが特徴です。数の多いチラシなどに良く使われます。最初の写真はインク濃度の調整台です。

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