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認知されたイメージ [クリエイティブ]

世の中には「一般的に認知されたイメージ」というものがあります。
たとえば「女性は男性より髪の毛が長い」「野球の帽子のマークはつばの上のセンターについている」「玄関の鍵はだいたいノブの近くにある」「泥棒は黒っぽい格好をしている」などなど。

私たちの分野にもたくさんあります。
例えば“多くのウェブサイトは、上の方に横に、または左の方に縦にナビゲーションボタンがある”というのがありますね。だいたい8割がたでしょうか。その通例に従ってデザインを進めれば、公開した時に、見る人は迷うこと無くオペレーションしてくれるはずです。
他にもクーポンをデザインしてくださいと言われたら、金券のようなデザインを思い浮かべると思います。そうすることで、人々は、ああ、ここにクーポンがあるなというのを一目で理解しますよね。

この一般的に認知されたイメージというのを使うことには、とてもメリットがあります。

でも、デザイナーというのはそういうことに対して冒険やブレークスルーを試みようとします。この行為自体は当然のことですし、正しい行いです。何も考えずに上記のような一般法則に則ったものだけではつまらない。
但しここで考えなくては行けないのは、この一般的に認知されたイメージを打破させるにはパワーがいるということです。例えば一般的に蔓延させる量的なパワー(CMだと投下量)、モチーフである商品そのもの、またはブランドの魅力、さらには、非常に興味を引かせたり面白そうだと思わせるギミック(PRも含めます)などなど。

上記のサイトの例ですと、意外なところにボタンがあって良く分からない。ウェブやデザインに興味がある、またはサイトそのもの自体にどうしても見たい衝動が無い限り、ただ立ち寄った人のほとんどは分からないままスルーしてしまうんじゃないでしょうか。

冒険や新しい試みはとても必要です。ただ、一般的に認知されたイメージを使うことはそれだけで、理解のスピードを早くするということを頭に置いて、その上でやらなければ行けません。先ほども言ったように量的なもの、そのもの自体がとても魅力のあることなどを考慮に入れながら、行ける時には行っちゃってください。
もしかしたら新しい認知を作り出せるかもしれませんものね。

NDGarden.jpg
http://garden.nature-decor.com/
※今日公開した新しいガーデン製作のホームページです。
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