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入稿と校正1(印刷物とのマッチング) [作業]

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少しだけ専門的な話をしますので、興味の無い人はスルーしちゃってください。また、あくまでも自流ですので、他にもっと正しいやり方や良い方法論があると思います。その範疇で参考として聞いてくださいね。

入稿時にデータで印刷会社に入稿すると思います。最近は何回も校正する予算もスケジュールも無くなって来ちゃいました。自分の望んだ色をなるべく早く実現するためにどうしたらいいでしょうか?

印刷は基本、CMYKで行われます。デジタル写真はRGBです。サイトとかは、このままでオッケイですが、印刷はどこかで変換しなくては行けません。

ここ数年は印刷会社もRGBで入稿してくださいと言ってくるところが増えました。RGBデータで入稿して、こう仕上げて欲しいの見本をつけるというやり方です。見本の出力は、カメラマンが出すパターンも多いと思います。
しかしこのやり方だと昔のポジ入稿の時のように、印刷会社がデータを変換して、見本に近づける操作をします。何回も校正が出せる、またはとってもうまい技術者のいる印刷屋さんを知っているならこれでオッケイです。(カメラマンから来ない場合、出力見本をどう用意するかもポイントですね。プリンターも望んだ色が出るとは限りません。)

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※左の画像をコンピュータでそのままCMYKに変換したものが右です。これだけの差が出ます。特にボディーと黄色のステッカーの色を比較ください。 ©Naoki Kobayashi

最近は、クライアントや代理店が自分で入札を行い、デザイン会社が懇意の印刷屋さんを指名できない場合が多いので、私の会社では自分たちで変換をして画像もCMYKで入稿しています。結局のところデータは数字です。たとえばマゼンタ50%+イエロー50%の色は印刷がノーマルに行われれば、紙の違いによる差異はあれ、どこでやっても同じ色のはずです。(実際は印刷時の若干の濃度調整が残っていますが)

まずは、印刷に近い色を再現するモニターを作ります。私はキャリブレーション機能のあるモニターを使っていますが、通常のモニターでも色々調整は出来るので、実際にCMYKで入稿した校正紙を見て、細かく調整していくという手もあります。

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しかしながらもちろんモニタはRGBですので、完全ではありません。
これに頼り過ぎちゃうと良く無いので、チェックする方法を含めて次回に細かいやり方を書いてみます。

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