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見取り稽古(クリエイティブ脳を作る) [心得]

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少しご無沙汰してしまいすみませんでした。

剣術で「見取り稽古」というのは、上級者や、同レベルの人たちが、試合をしている、または稽古をしているのを道場の端に座して見取ることで、ここではもちろん良い技や自分には無い部分を吸収するだけでなく、ダメな部分をも見取って、「自分ならこう攻める」というのを頭に描くことが大事だそうです。

さて、皆さんは通勤途中の電車の中や駅の中、町を歩いているとき、どうされているでしょうか?
若い方はiPodで音楽を聴いてたりしますよね。仕事で疲れたりしたらぼ〜っと音楽を聴いていたいものです。
でももし余力があったら、「見取り稽古」をしてみましょう。最近はいい広告がかなり少なくなったので難しいかもしれませんが、なるべくいいものを見つけて良く見て、まずは発注者、制作者は何を考えてこれを作ったのか想像してみてください。もちろんいいものでしたら、色々なものを吸収することも大事です。

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でもそれだけじゃあつまらない。「自分だったらどう作る?」これが大事です。発注主がどんな要求をしたのか想像できたら、自分ならこんな発想をして、こんなアウトプットをしてヤルゾを何パターンも頭の中に描いてみてください。

まず能動的な発想のクセがつけられます。自分の会社や自分の周りにあり得ないクライアントの業種の仕事が(想像で)できたりします。クリエイティブのバーチャル引き出しをたくさん作れます。
発想のクセがついたら、いざ本番になってもとてもスムーズに発想へと移れるはずです。これこそ、ヒマな時間を使って「クリエイティブ脳」を作る一石二鳥のウラ技です。

カメラマンの方なら、自分ならこのモチーフの場合、こんな撮り方をしてみるとか、こんなライティングにするぞとか、もっとこんなアングルの方がそのものが表現できるぞとか、こんなロケーションで撮った方がよりいいぞなんて想像してみてください。
ディレクターや発注者に「こんな撮り方はどうですか?」なんて提案できるカメラマンは「頼もしいな」と思われること請け合いです。

これ、クセになると自然に(疲れてても)できるようになりますよ。
しかしクリエイティブを仕事にしてるって、どんな時にも(夫婦喧嘩したって)無駄になることが無い「人生これいいネタ」な美味しい商売ですね。


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