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コミュニケーションさせるために [戦略]

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デザイナー募集に対して、今回は思った以上にたくさんの方々の応募があり、非常にうれしい反面、こちらの状況のせいですべての人と会うことが出来ずに非常に残念です。ごめんなさい。

最近の人たちは、学校でもパソコンなどを駆使して、かなり本物に近い、クオリティーの高い作品を作っていてとても感心しました。
そんな才能のある若者たちに、現在の社会状況はふさわしい場所を与えることが出来ないことにとても歯がゆさを感じます。

さて、今回とても元気な大阪の若者がわざわざ訪ねて来てくださって、お話をすることが出来ました。
彼はとてもバイタリティーがあって積極的だし、作品もたくさん作っていました。ただ作品にデザイン学生特有の問題点があったのでそれについて話した内容をちょっと書いてみます。

それは作品(特に広告)で、思うようにコミュニケートできていないという点です。まあ、プロじゃないんだから当然と言えば当然です。
一人で自分の頭で考える。こういうことを表現するには、このモチーフが良いんじゃないか、こういう手法を使うとイメージが表現できるんじゃないか・・・。多分そんなことを思いながら実際に作品として定着していく作業をすると思います。

しかしここで問題です。それが表現になった時に、本当に見る人は作った人と同じ考え方をしてくれるんでしょうか?
頭で構築していくと、考えがひとりでに階段を上がってしまって、最終形が自分の世界感の表現に陥ってしまいます。これってつまり「マスターベーション」です。アートの世界ならこれでオッケイだと思います。自分の想像物の発露がキャンバスにほとばしっていれば良い。でも広告などのコミュニケーションだと厳しいですよね。誰もそんなことにお金を払わない。

それを回避するにはどうしたら良いか。まずは、「ターゲットのことを考える」です。見る人がどういう風に見るのかを良く考える。実際にターゲットに見せて感想を聞く。見る人の気持ちになってクリエイトする。そんな基本に立ち戻ってみましょう。

ポスターなんて実際に人が見る時間はものすごく短いです。そんな中で心をわしづかみにするクリエイティブを作るにはどうしたら良いか考えてみてください。
僕らには非常に優秀なマーケッターという人たちがいて、ターゲットの設定やクリエイティブに対しての評価もしてくれます。また彼らから提案もあり、チームとしてより効果の高いものを作って行きます。
アマチュアの時はそういうスタッフがいる訳でもないので、自分でいろいろ相手のことを考えてみてください。恋愛と一緒です。どんな相手にも同じ押し方じゃあ中々口説けない。相手の思いを良く理解して、相手の心にぐっと刺さる口説き文句を考えなくてはいけませんよね。つまるところ見る人たちへの「愛」(または優しさ)と言ったら言い過ぎでしょうか。

※画像は讃岐で見つけたローカルなポスターです。「腰が強い」っていいたいんですよね。思いは伝わります。(多少すべってますが(笑))

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