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コントラスト『レンブラント展』① [アート]

「よしブログ書くぞ」って気分に中々なれませんが、仕事も滞り気味なことをいいことに休日では大混雑であろうレンブラント展を平日の午前中にちょっとかじってきました。

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みんな大好き「レンブラント」です。あまりにも有名な「夜警」を思い浮かべますが、今回は彼のワイフワークだった版画を中心とした展覧会です。あの大きなキャンバスの堂々とした油絵を期待していくと「あれっ」ってなことになりますが、私としてはかなりいい展示だと思いました。特に写真家やイラストレーター、アートディレクターの方には見ていただきたいです。
※上:1659「髭の老人」こんな感じで他の国に行って味のある老人を写真家は良く撮りますよね。

もちろん油絵もあります。光と影の魔術師なんて言われてますが、実際には絵を印象的に見せるためのものだと思います。
印象づける物によって、光のあたり方や、明るい部分の面積をコントロールしています。大いなる闇は、光るにあたる部分を引き立てるための重要な要素です。絵画というのは対象をうまく書く物ではなく(それは挿絵や図録です)、四角い画面の中でいかに世界感を表現できるかですが、彼の絵を見るとそれが非常に良く理解できます。
とにかく「絵がうまい」「絵を描くのが好き」「きっとちょっと頭がいい」が今回感じた最初の印象です。

特に油絵に関しては非常にきちんと描いています。しかしながら彼は「エッチンガー(ⓒbirdland)」なんですね。版画ものはライフワークで、非常に数も多いようです。その中には“ちゃいちゃい”と描いた物から、“描き込んじゃうぜ”と言った物までさまざまです。

※1656「弟子たちの前に現れるキリスト」ちゃいちゃいバージョン
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※1648「病人たちを癒すキリスト」しっかりバージョン
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ちゃいちゃいバージョンには特に彼の絵のうまさがかいま見られます。きっとかなり短時間に仕上げてるんでしょう。見たものや、創造した物をさらっと絵として定着できる人は本当に絵がうまい人です。

また版画は、複数種類の紙にプリントしていて、これは明日また書きますが、自分の思い入れと顧客の懐具合(上顧客かカジュアルな顧客か)を、両方満足させられる方法論で、実にけっこう商売人(笑)な側面も・・・。

ちなみに結構すまして(格好つけて)帽子をかぶってる肖像画を良く描いてますが、実際の彼はきっとこんな感じ(自画像)だったと思います。(予想)
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ちょっと身近になったとこで明日に続きます。
(いま、諸々の影響で、閉館時間が早まってるようです。行かれる方は要サイトチェック)

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