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展覧会の絵 [アート]

bannerexhibitions.jpg
http://www.cincinnatiartmuseum.org

ムスログスキーの有名な曲の話じゃあありません(笑)。
展覧会の話をたまに載せていますが、皆さんはどのように絵を見るでしょうか?

日本の展覧会でとても良く見る光景は、まず最初の画家の説明文、そして、企画された構成のグループに分けて、その頭にまた説明文があると思いますが、人が群がってじっくり読む姿ですよね。
ダダとかシュルレアリスムなんかは作品自体も難解だから、つい説明文を読んで「理解しよう」と思う心もよくわかります。
作品の時代背景や、作者の人となり、また当時の生活の状態や家族のことなど、画家としての絵に対する姿勢、良く使ったモデルのこと、そのモデルと恋に落ちたり・・・・なんて言うことと合わせて、絵を鑑賞するのは(特に日本の方は)とても文化的で好きなんだと思います。

ピクチャ 2.jpghttp://whitney.org/

でも、絵の見方は見る人の自由ですから、何もみんな同じでなくてオッケーですよね。
私はこんな職業なので、以下のような見方をしています。

1:まず、ざくっと見ます。気になった絵を見つけたら、じっと見ます。そして、なぜこの絵が自分の「心を動かした」のか、理由を考えます。人の気(自分のですが)を引いた理由は何らかの魅力があるはずなのですが、その魅力を「何となく」でほっておかずに、ある程度(自分なりに)認識し、言葉にしてインプットしておくことが、仕事へとつながると思っています。

2:絵は壁に飾って見ることを目的としてるはずです。画家じゃないんで筆遣い見てもわからないし、近くでじろじろ見ずに、ある程度距離を置いて見ることにしてます。(小さい作品はそれなりに寄らないと見えないですが・・)
これには、並んで近くで見てる人の列の外側で自由に見れるメリットもあったりします。

3:気に入った作品は一度最後まで行ったら引き返してもう一度見ます。最初の印象と、一度見たあとに時間が経った場合の印象の差があれば、それを実感してみます。

見方は人それぞれです。自由に楽しむのがいいですよね。
ただ写真家やデザイナーなどはただ見るだけでも脳に組み込まれて自然と役に立つのだと思いますが、さらに効果的な方法もあるんだと思います。自分なりの方法を見つけてみてください。

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特色の指定(PANTONE?DIC?) [カラー]

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今日もベタ系で。〈今更上司に聞けないシリーズ〉

一度この件は去年触れてますが、若いデザイナーより質問があったので、ちょっと側面を変えて。例によって知ってる人は飛ばしてください。

例えば、ロゴマークを作って、CIマニュアルを作るとすると、ロゴマークの指定色を特色と、プロセス4色、スミ単色の場合のパーセンテージで指定すると思います。
指定.jpg


そんなとき、特色の色指定にはパントーンでするのがいいのか、DICでするのがいいのか・・・?
こたえは、国際的に使う場合、また、印刷物だけではなくその色を自社製品などにも展開する場合(例えばコーポレートカラーの食器、携帯などを作るなど)、つまり紙以外にも使用する可能性がある場合には「PANTONE」がいいと思います。

「PANTONE」は、アメリカのパントン社の開発による色見本で、ある意味世界標準として認知されています。また、紙だけでなくプラスティックや布などの見本もあり、幅広いマテリアルの分野でカラーコントロールできるのが特徴です。紙の場合には、コート紙、マット紙、非コート紙などのバリエーションがあるのも優れものです。
ソフトバンクの携帯に使われて、一般的にも有名になりましたね。

では全部「PANTONE」でいいじゃんとなりますが、ドメスティックな(日本国内の)使用の場合にはDICやTOYO INKの特色のほうが、国内のどんな印刷屋でも対応が出来、かなりカラーチップどんぴしゃりの色再現が可能で、また日本人が好む微妙な色合いなどが揃っているなどの長所があります。
「PANTONE」の場合には、開発が日本では無い分、厳密に言うと「ほぼそれに近い色」というイメージです。

もちろん、言わずもがなですが、このようなマニュアル上の色指定(指示)ではなく、実際に印刷で4色に特色をプラスするや、特色2色で刷るなどの場合には、PANTONEではなくその印刷所が使用しているインキメーカーの(DICまたはTOYO)特色を使用してください。

おしゃれなイメージのある「PANTONE」ですが、やはり上記のような使用範囲も含めて、用途に合わせて使い分けたらいいと思います。

※画像は弊社制作のCI Manualからの抜粋。特色の色指定が両方あるのは、使用状況によって制作者が選択できるように。

PANTONE JAPAN
http://www.pantone.jp/pages/pantone/index.aspx

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オーバープリント(白抜き文字が出ない) [作業]

今日はベタな話です。
結構このこと知らないデザイナーさん多かったりだな、と思ったので。
知ってる人は飛ばしちゃってください。

オーバープリント(スミのせ)はいわば乗算と同じ効果なんですが、違うのは基本としてスミ100%のみに効かす印刷上の効果です。
目的は抜き合わせをすることによって、印刷時の版ズレが、境界に白い線を出してしまうのを防ぐためにあります。(下図参照)

OP.jpg

(4色の印刷ではスミが最後になります)

色の上にスミ文字(やスミの線、パターン)などが載っていたら、「属性」ダイアログでオーバープリントにチェックを入れてください。版ズレによる白が出るのを防ぎます。
属性.jpg

ここで注意です。
この前も知り合いから問い合わせがありましたが、白抜き文字や白い線、パターンなどが画面上では出てるのに、プリントや印刷、またはイラストレーターの書き出しなどで消えてしまってる場合には、ほとんどが、このオーバープリントにチェックが入っていることが原因です。
以前にスミで指定して、オーバープリントもチェックした後にデザイン修正が入って白に変更したりすると、こうなります。(最初に白にオーバープリント入れると注意が出るんですが、スミのせの白変更時には出ないのがくせ者です)

OP2.jpg


今日もがんばって素敵なデザインをしてください。

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螺旋の話3 ケルト文様 [閑話]

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※アイラモルトのアードベグのロゴやグラフィックにはケルト様式が取り入れられています。

螺旋好きにとっては、「ケルト」は決して避けては通れません。

ケルトの話は、いろいろ詳しい内容がネットや本に出ているのでぜひそちらを参考にしていただくことにして(とっても語り尽くせません)、ちょっとだけかいつまんでみます。
紀元前4-3世紀にインド=ヨーロッパ系のケルト人がヨーロッパに侵入し、一時ヨーロパのかなり広い地域に広がります。実はあのローマ帝国に負けちゃったフランス人の祖先と言われるガリア人もケルト人の仲間です。でもヨーロッパ大陸のケルト人は、色々な民族と一緒になってその文明に吸収されてしまい、結局今でも残っている(言語や文化)のはアイルランド、スコットランド、マン島、ウェールズ、及びブルターニュだけになってしまいました。それが私たちのイメージ「アイルランドや一部のイギリス=ケルト」になったんだと思います。

ケルト美術と言えば第一人者である鶴岡真弓先生(多摩美術大学教授)の著書が何冊もありますので、興味があればぜひ見てみてください。私も参考にしながら書いてます。

私は螺旋好きの視点からの、あくまでも私説です。
ケルトのように自然宗教的な物をベースとしている場合、「螺旋」が登場することは大変多く、それは人間の「内面」の世界を見つめ、また自然の現象を良く観察し合わせて、世の理(ことわり)を表現してる文明、宗教に共通の事柄だと思います。
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※北アイルランドの世界遺産、ニューグレンジの巨石の文様

ケルト人にとっての螺旋は死生観(輪廻)だと言われているようですが、まさに、仏教(密教系)やヒンドゥー教、各地のプリミティブな自然宗教にも共通する考えですよね。
宗教的に内面や自然の理を基としている場合には、キリスト教の格好いい「人間の形をした神」のような偶像は作らず、複雑な図形や、入り組んだ文様の中に本質を入れ込みます。それは非常に微細でしかしそこには広大なる宇宙が存在します。

見た目の大きさというのはあくまでも人間の目を通した物で、自然の本質にはかえって邪魔なのかもしれません。それはあたかもフラクタル図形(大きさに関係なくすべてが相似形で出来ている)のようなもので、そういわれてみるとケルトの文様にはフラクタル的な要素が見てとれます。

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※フラクタルの図形例

すべての本質は螺旋(のようなもの)にあるとにらんでいます。
それは時折、僕らの目にもちらっとその端っこを見せてくれたりします。

最後に世界で最も美しい書物と言われる「ケルズの書」をウイキペディアの画像より抜粋しました。精緻な文様によるケルト世界観と、まるで「曼荼羅」を彷彿とさせる図形があるのがわかると思います。他文化・宗教間の共通点や似たような図形ってちょっと興奮しますよね。

book_of_Kells.jpg


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※参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/ニューグレンジ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ケルズの書
http://ja.wikipedia.org/wiki/フラクタル

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今の社会とデザイン

今、紺野登著の「知識デザイン企業」という本を読んでいます。まだ読み終えてないので、本の詳しい内容や感想は後回しにして、ちょっと良い話があったので、もし知らない人がいたらと思い、抜き出してみます。

2007年度は240億ドル強の、約35億ドルの純利益を生み出したアップル。創立者であるスティーブ・ジョブスは、デザインの持つ価値に目覚め、パーソナル・コンピュータの世界を創造したリーダーの一人である。
「私は自分がしていることがたまらなく好きだ。それが私を動かし続けている唯一の物だと固く信じている」
〈中略〉
ジョブスは大学を中退したものの大学では学び続けた。その大学が、全米屈指のカリグラフィ(装飾文字)教育を行っている大学だった。
「私は退学した身。もう普通のクラスには出なくていい。そこでとりあえずカリグラフィのクラスをとって、その手法を学んだ。
サンセリフの書体や、活字の組み合わせに応じて時間を調整する手法を学び、素晴らしいフォントを実現するためには何が必要かを学んだ。それは美しく、歴史があり、科学では判別できない微妙なアートの要素を持つ世界で、いざ始めてみると私はすっかり夢中になった。

当時の私にとっては、これからのどれもが自分の人生で実際に役に立つ見込みなど無かった。しかし10年後、最初のマッキントッシュを設計しているときそれが蘇ってきた。そうして完成したのが、美しいフォント機能を備えた世界初のコンピュータだったのだ。私が大学を中退してその授業を受けていなければ、マックが複数の書体やプロポーショナルフォントを持つことは無かったろう」

そしてマックがそうした美的感覚を宿していなかったら、マックを模倣したウィンドウズはもとより、どのパソコンも、素晴らしい印刷技術を備えることは無かっただろうと言うのだ。(原文ママ)

どうでしょうか? スティーブ・ジョブスは我々グラフィックデザイナーが学ぶようなことを学んで、今日のマックの基を、そして今の発展を作ったのです。
今、デザイナーの就職難(他の職種もですが)の時代ですが、きっとデザイン会社だけがみんなの居場所ではないのかもしれません。
世界を見ると、日本の企業は今後もっともっと「デザイン」的な感覚、クリエイティブな感性を取り入れていかなくてはいかなくなるでしょう。みんながきっと活躍できる社会が待ってるはずです。

お互いもっともっと活躍できることを信じてがんばりましょう。

そしてジョブスはこうも言ってます。「その時はわからなかったが、やがてアップルをクビになったことは自分の人生最良の出来事だったのだ。・・・」

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出典:紺野 登 著 ART COMPANY 「知識デザイン企業」(日本経済新聞出版社)

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ポートレイト(ベッティナ・ランス展) [写真]

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ポートレイトという写真の分野があります。(ポートレート)

[ポートレート]portrait 肖像、肖像画のことだが、写真の分野では人物写真、肖像写真のことで、
        人物の風貌(ふうぼう)描写を通して、個性や性格を表現するのを目的とする。
        日本では女性ポートレートが独立した分野とし ...

風景と同じようにある意味永遠のテーマだと思います。
ポートレイトの良さは、被写体の画像から、被写体ならではの個性や性格、はたまた今まで生きてきた人生なんかがかいま見られる(ような気がする)ことだと思います。

でもここで大事なのは、やはり写真を撮る側と被写体の関係性によって表情も雰囲気も大きく変わっていくだろうということでしょう。
撮る側は被写体に対して、「こんな人じゃないか?」 または「こんな風に撮りたい」という前イメージが必ずあると思います。
また撮影中、良く知らない間柄なのか、有名過ぎて話すのに少し緊張するのか、とてもフレンドリーな関係性を作ることが出来たのか、逆に取られる側が経験が少なくてちょっと緊張しちゃってるのか、さらに言えば、カメラマンがどうこの被写体の「らしさ」を引き出そうとしたのかなどなど、上がりに影響する色々な要因がありますよね。

私の古い知り合いのカメラマンは、最後の1ロールと言った後にもう1ロール無理矢理追加して、モデルが「終わった」と思った後の緊張のゆるんだところの写真にいい物があると言っていました。
だからこそ同じ被写体でも写真家が違えば違う写真になる。そこに面白さや芸術性があるのだと思います。

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アン・ペダーセン

今恵比寿の写真美術館でやってる「ベッティナ・ランス展」は、女性カメラマンが撮る女性ポートレート(ヌードあり)というところが、ちょっと特徴的です。男性カメラマンに見せる「女性モデルのある一面」以上の色々な側面が見れる。そこが彼女の彼女らしさがあふれるポートレートの魅力だと言われてます。(本人もそこは意識してるようです)

bettina1.jpg
シャルロット・ランプリング

私的には、やはりかなり被写体に対して、こんなふうに撮ってやろうというイメージを持って撮影をディレクションしていると思いました。特に若いモデルたちにはいろいろ演出しています。それに対して、カトリーヌ・ドヌーヴやシャルロット・ランプリングなどの場合にはベッティナに年齢が近いこともあって、演出心を抑えた、ちょっと緊張感のある関係性が写真に良く出ていて、私はとても良いなと思いました。

レポート遅くて、今週の日曜日までです。ごめんなさい。興味のある方はぜひ。
でっかく伸ばしたいい写真って最高ですよー。

ベッティナ・ランス写真展
http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1306.html

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黄色 [カラー]

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このブログの背景色です。僕は結構好きな色です。

黄色に対してどんな印象を持っていますか?
「注意」「安全」「危険」「派手」・・。

すべては原色の中でも最も彩度と明度が高い組み合わせだというところにつきると思います。明度だけなら「白」の方が高いですが、それより目立ちますよね。イコール視認性抜群で目につきやすいことから危険認識=安全というイメージになるんだと思います。特に「黒」と言う彩度、明度ともに逆な色を合わせることで黄色はさらに際立ちます。

もうひとつ黄色の特徴として、他の色との相性が他の色に比べて断然広いということです。赤よし、青よし、紫よし、茶色よし、もちろん緑はかなり仲良し、同系のオレンジとかももちろんいい感じです。黄色の彩度・明度は他の色にはあまり無い特徴ですので、例えば色相反対色の青とも、うまく組み合わせられるのはこのためだと思います。赤と緑の組み合わせと比べると一目瞭然です。
青と組み合わせるとちょっと夏の海に良く見るイメージですよね。赤やオレンジだとトロピカルを感じます。

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また、バナナやグレープフルーツ、レモン、パイナップルなどの印象もあり、甘酸っぱいかわいさ、フレッシュな若さを感じます。昔流行った黄色いビートルなんかも「幸せの黄色い・・・」の他にこの「かわいさ」も大きく影響してるんじゃないでしょうか。

では、「黄色、いい色じゃん。」なんですが、ひとつ欠点があるとすれば、かわいいけれど“ちょっとださい感じがつきまとう”です。とくに安全/危険関連に使われているところも手伝って、なんだか目立つけど単純な、色気の無い、微妙な感じも無い、ストーリー性も無い・・・、子供っぽい。そんな感じです。
でももちろん色々な組み合わせの中で差し色として使えば大変効果的ですし、その概念を逆手に取って“ださカッコいい”方向性もありだと思います。

ただ、「グレー」(マットなシルバーを含む)と合わせるとおしゃれでモダンな感じになります。グレーはあまり濃くなく分量が黄色より多いことが鍵です。黄色はほんの少し赤を足すなどして、彩度を若干落とすといいと思います。

yellow+gray.jpg

前にも話した食欲増進に関しては、少しだけ赤方向に転ばしましょう。シトラス系のレモンイエローはそれ単体だと微妙にずれているような気がします。

photo by : Kouji Ishizaki


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原寸で確認 [クリエイティブ]

まだ震災の余波醒めやらぬ中、連休中は関東近県、福島などたくさんの人が訪れたそうですね。みんなが自粛を引きずったままでは復興は無いって思い出したんでしょう。このみんなのポジティブな機運をベースに、このままいい方向に行ってくれれば良いなと思っています。

前にも一度いったような気もしますが、デザインってかならず「確認」作業がいりますよね。
例えばパッケージだったら絶対、“ほとんど同じ物を展開で作って組み立て、商品を入れてみる”という作業が必要でしょう。紙取り、組み立ての容易性、もちろん実用になるかどうかなどなど・・。

例えばポスターなどでも、なるべく原寸大に近い物を検討材料として用意するという作業が途中段階で大変重要です。キャッチコピーの入れ方や写真のトリミングなど、なるべくひとつひとつの段階で原寸に近く延ばして、確認をしていくこと。それを面倒くさがったり、はしょったりしてはいい物が出来ません。

最近はパソコンを使っているので、画面上の作業に終始し、原寸や現物に近い物の確認をついつい怠りがちです。
最終仕上がり線をスミケイで引いたとしても、その周りに白があるのと実際に断ち落とした物では印象がかなり違います。

さらに付け加えるならば、制作物と実際にそれを見る人の「距離」が大事です。よく地下鉄などの線路の向こうにある電飾看板の中の文字がものすごく小さかったりしますが、線路に下りて近くに行くことは出来ない訳ですから、実際のことをシミュレートした検証が出来てないことになります。

プリンターで出力するのも結構高いし、B3やB2なんかは貼り合わせたりしなくてはいけないので、結構面倒くさい。でもやるとやらないとでは本当に狙った効果という意味でも、仕上がりという意味でも違ってきてしまいます。

ポスターだったらポスターに向かって一般の人が正体してることはほとんどありません。横から来て横目でちらっと見る。雑誌だったら最初から見開きの物がある訳ではなく、めくっていってちらっと見る。そこに立ち止まったり、気になってページを戻すだけの力があるかどうかぜひ確認してみてください。

JEEP.jpg

※クライスラーJeepの広告2002年のGraphisより。BBDO Canadaの制作。
四駆魂に火をつけるシンプルでカッコいい広告です。”Cool”

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