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ポートレイト(ベッティナ・ランス展) [写真]

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ポートレイトという写真の分野があります。(ポートレート)

[ポートレート]portrait 肖像、肖像画のことだが、写真の分野では人物写真、肖像写真のことで、
        人物の風貌(ふうぼう)描写を通して、個性や性格を表現するのを目的とする。
        日本では女性ポートレートが独立した分野とし ...

風景と同じようにある意味永遠のテーマだと思います。
ポートレイトの良さは、被写体の画像から、被写体ならではの個性や性格、はたまた今まで生きてきた人生なんかがかいま見られる(ような気がする)ことだと思います。

でもここで大事なのは、やはり写真を撮る側と被写体の関係性によって表情も雰囲気も大きく変わっていくだろうということでしょう。
撮る側は被写体に対して、「こんな人じゃないか?」 または「こんな風に撮りたい」という前イメージが必ずあると思います。
また撮影中、良く知らない間柄なのか、有名過ぎて話すのに少し緊張するのか、とてもフレンドリーな関係性を作ることが出来たのか、逆に取られる側が経験が少なくてちょっと緊張しちゃってるのか、さらに言えば、カメラマンがどうこの被写体の「らしさ」を引き出そうとしたのかなどなど、上がりに影響する色々な要因がありますよね。

私の古い知り合いのカメラマンは、最後の1ロールと言った後にもう1ロール無理矢理追加して、モデルが「終わった」と思った後の緊張のゆるんだところの写真にいい物があると言っていました。
だからこそ同じ被写体でも写真家が違えば違う写真になる。そこに面白さや芸術性があるのだと思います。

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アン・ペダーセン

今恵比寿の写真美術館でやってる「ベッティナ・ランス展」は、女性カメラマンが撮る女性ポートレート(ヌードあり)というところが、ちょっと特徴的です。男性カメラマンに見せる「女性モデルのある一面」以上の色々な側面が見れる。そこが彼女の彼女らしさがあふれるポートレートの魅力だと言われてます。(本人もそこは意識してるようです)

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シャルロット・ランプリング

私的には、やはりかなり被写体に対して、こんなふうに撮ってやろうというイメージを持って撮影をディレクションしていると思いました。特に若いモデルたちにはいろいろ演出しています。それに対して、カトリーヌ・ドヌーヴやシャルロット・ランプリングなどの場合にはベッティナに年齢が近いこともあって、演出心を抑えた、ちょっと緊張感のある関係性が写真に良く出ていて、私はとても良いなと思いました。

レポート遅くて、今週の日曜日までです。ごめんなさい。興味のある方はぜひ。
でっかく伸ばしたいい写真って最高ですよー。

ベッティナ・ランス写真展
http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1306.html

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