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写真に写ってるもの [心得]

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「肖像権」って物があって、これが結構厄介です。人だけではなくお店とかにもあるようです。私は法律家ではないので厳密ではありませんが、一般論の範囲内で書いてみます。

まず、人の場合、一番いいのは「写っている人すべてに写真の使用方法や掲載媒体、掲載期間などを伝えて了承をとる」ですよね。でも現実的には無理な場合が多い。

基本的に人の場合「その人と限定できなければいい」ということになりますので、グーグルのストリートビューがいい例ですが、「顔をわからなくする(=ぼかす)」が対処法になります。後ろ向きの人は基本的に顔がわからないのでオッケーと見なす場合が多いようです。(もちろん後ろ向きでも明らかにその人とわかる場合には対処が必要です)

広告やテレビドラマなんかは、ぼかしてられませんから、エキストラを使います。
その他私たちはお店や企業の看板なども気をつけます。了承が取れない場合はレタッチで消したりします。建物なんかも街の一部分である場合はいいですが、それだけを使っての広告の場合にはオーナーに了承をとったりします。
また特に繁華街なんかの写真には色々なお店が写っちゃったりしますから要注意です。クルマのナンバーなんかももちろん処理しなくてはダメです。基本、人・もの・店など特定できる物を極力無くすですね。

でも、この範囲に引っかからないのが「公的な物」です。人もです。公的な人、たとえばアメリカ大統領なんかには一般の人と同じような肖像権はないはずです。

それもこれもすべて「あとから訴訟を起こされたり、文句を言われないため」ということの防衛策です。こちらに文句や訴訟が来てくれればまだしも、広告や番組などは企業がスポンサーですから企業にその矛先が向きます。
文句言う側も「企業相手に訴訟を起こすことで賠償金が取れる」という目的がある場合もあると思います。基本民事だと思いますので、だれかが訴訟を起こさない限りは何かが動くことはないんじゃないでしょうか。(言い方微妙にしています)

その分個人の範囲内の場合(例えばブログなど)は、写ってる人が「勝手にのせないで欲しい」と言った場合にはその写真を削除するという方法で落ち着く場合が多いと思います。のせてる側も特に悪意のある場合を除いて、それで稼いでる訳ではないので。

アメリカの影響もあって、日本も年々訴訟社会になっていってると思います。昔の気分でいい加減でいると足をすくわれますので、そっち方面の詳しいスタッフがつかない場合には、充分気をつけてくださいね。

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※法律問題なので鵜呑みにせずに自分の責任範囲で調べて実行してください。あいつの言った通りにやったら訴えられたと言って訴えないように、よろしくお願いいたします。
また違っていたら遠慮なくご指摘ください。修正いたします。

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