Talking Design
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/
アートディレクターの仕事や作業で感じた事、デザインの事、モティーフや色の話など。
birdland
2012-10-09T20:35:48+09:00
ja
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グラフィックデザイナーを募集します。
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2012-10-09
2013年11月19日更新しました。現在グラフィックデザイナーを募集しています。正社員を希望ですが、アルバイトでも1週間のウチ5日以上働ける方でしたらオッケイです。経験は問いませんが、経験者優遇いたします。給与形態、給与に関しては個別に相談いたします。交通費支給(上限あり)社保完で、デザインが好きで、良いモノをつくる気持ちにあふれていて長くじっくりつきえるような方がいいなと思っています。作品2〜3点をPDFにして、履歴書と一緒にメールにてお送りください。弊社の作品などはホームページにてご確認ください。ベーシックな部分をしっかりと押さえながら、グラフィックからサイトまで色々な仕事を経験できると思います。メール宛先:bird-info@birdland.jpホームページ:www.birdland.jp応募お待ちしています。※11月30日までにメールでお送りください
未分類
birdland
2012-10-09T20:35:48+09:00
現在グラフィックデザイナーを募集しています。
正社員を希望ですが、アルバイトでも1週間のウチ5日以上働ける方でしたら
オッケイです。
経験は問いませんが、経験者優遇いたします。
給与形態、給与に関しては個別に相談いたします。
交通費支給(上限あり)社保完で、
デザインが好きで、良いモノをつくる気持ちにあふれていて
長くじっくりつきえるような方がいいなと思っています。
作品2〜3点をPDFにして、履歴書と一緒にメールにてお送りください。
弊社の作品などはホームページにてご確認ください。
ベーシックな部分をしっかりと押さえながら、
グラフィックからサイトまで色々な仕事を経験できると思います。
メール宛先:bird-info@birdland.jp
ホームページ:www.birdland.jp
応募お待ちしています。
※11月30日までにメールでお送りください
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台湾グラフィックその2「パブリック篇」
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2012-04-12
台湾の街の中はそれこそカオスのような看板にあふれていて、まるで駄菓子屋のようですが(実際台湾にも日本の駄菓子屋のような物がありました)パブリック、特に台北のMRTは、それこそデザイン的にも優れたコントロールがされていて、そのわかりやすさと便利さは本当に素晴らしいですね。改札の機械でさえ造形的にも素敵です。また日本の切符に当たる物はプラスティック製のコインで、これの素晴らしいところは何度も使い回しのできるという「エコ」にあります。紙のことをいろいろ言いますが、こういうところの紙を無駄にしないで、本や雑誌、ポスターなど必要な部分にはいい紙をきちんと使っていきたいと・・これは私の希望ですが。車両もきれいだし、最近日本でも新幹線や南北線などで見かけるホームのフェンス&ドア。車両が来ると赤い小さいライトが光り、明らかに日本の物よりもきれいで優れてます。社内のLED掲示板も前の駅、今止まる駅、次の駅が同時に表示され、シンプルで親切、わかりやすいです。また警告用ピクトや文章もきれいにデザインされています。ところが痴漢警告のポスターになると、とたんになんだか安っぽい。こういうのは日本に一日の長がある気がしますが、そのうちこういうのもデザインされていくようになるかもしれません。これは車内にあった細長い額面ポスター。日本だと検索窓になる部分がURLにカーソルですね。次はバス停です。必要な要素が整然と並んでいて、デザインされています。バス自体はきれいな物もちょっと古い物もあって、古い物は次の泊まるバス停がわからず、また運ちゃんも飛ばしまくって結構コワい。ここいらへんもバスの入れ替えと共に良くなるはず。運ちゃんはわかりませんが(笑)最後に松山空港のタクシー乗り場のサイン。距離の長短で乗車拒否しませんって書いてありますね。なんだかちょっと変にデザインされていて、目に留まりました。空港のタクシーは認可された車両だけなので安心して乗れます。係の人もいてきちんとしてます。台湾は近いし、震災の時にも大変お世話になって、なおかつ食べ物は何食べても本当においしいし物価は安い。是非チャンスがあったら行ってみてください。九份にあった駄菓子屋さん。3丁目の夕日です。
閑話
birdland
2012-04-12T13:36:01+09:00
パブリック、特に台北のMRTは、それこそデザイン的にも優れたコントロールがされていて、そのわかりやすさと便利さは本当に素晴らしいですね。
改札の機械でさえ造形的にも素敵です。
また日本の切符に当たる物はプラスティック製のコインで、これの素晴らしいところは何度も使い回しのできるという「エコ」にあります。紙のことをいろいろ言いますが、こういうところの紙を無駄にしないで、本や雑誌、ポスターなど必要な部分にはいい紙をきちんと使っていきたいと・・これは私の希望ですが。
車両もきれいだし、最近日本でも新幹線や南北線などで見かけるホームのフェンス&ドア。車両が来ると赤い小さいライトが光り、明らかに日本の物よりもきれいで優れてます。
社内のLED掲示板も前の駅、今止まる駅、次の駅が同時に表示され、シンプルで親切、わかりやすいです。また警告用ピクトや文章もきれいにデザインされています。
ところが痴漢警告のポスターになると、とたんになんだか安っぽい。こういうのは日本に一日の長がある気がしますが、そのうちこういうのもデザインされていくようになるかもしれません。
これは車内にあった細長い額面ポスター。日本だと検索窓になる部分がURLにカーソルですね。
次はバス停です。必要な要素が整然と並んでいて、デザインされています。
バス自体はきれいな物もちょっと古い物もあって、古い物は次の泊まるバス停がわからず、また運ちゃんも飛ばしまくって結構コワい。ここいらへんもバスの入れ替えと共に良くなるはず。運ちゃんはわかりませんが(笑)
最後に松山空港のタクシー乗り場のサイン。距離の長短で乗車拒否しませんって書いてありますね。なんだかちょっと変にデザインされていて、目に留まりました。
空港のタクシーは認可された車両だけなので安心して乗れます。係の人もいてきちんとしてます。
台湾は近いし、震災の時にも大変お世話になって、なおかつ食べ物は何食べても本当においしいし物価は安い。是非チャンスがあったら行ってみてください。
九份にあった駄菓子屋さん。3丁目の夕日です。
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台湾グラフィックその1「サイン広告篇」
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2012-04-11
マイルが貯まりましたので台北に1泊で行ってきました。いろいろ写真を撮って台湾のグラフィック事情をお知らせしようと思ったのですが、昼過ぎに入って翌日のお昼には出発でしたのでそんなに時間がなかったこともあり、表層的なところはお許しください。最初に、看板サイン広告関連です。街を歩いていて感じることは、看板が多い!そして主張がかなり強いです。中国の人は基本主張が強いし、大きな声で良くしゃべるので、それがそのまま看板になった感じですよね。国民性を強く感じます。色が「赤」を中心に原色の物が多く、書体が太い。当然「センス」『美しさ」とかは無縁、直接的で目立つことを最優先。そしてそれらが百花繚乱、カオスのように町にあふれていて、それが街全体の印象を形作っていて、アジア特有のわさわさとした楽しさのような印象につながってます。レインボーカラーは好きなようです。しゃぶしゃぶやさんです。下記に日本の書体で、近い物を上げておきました。それでもインターナショナルな企業などはさすがにデザインをしていますね。ただやはり「漢字」基本で、シンプルで直接的、スピードの速いコミュニケーションを心がけてる気がします。そんな中で少数派ですがデザイン的にこだわっているお店のロゴなども散見されます。漢字を使ったデザインは中国っぽさにあふれていて、日本意は無いセンスを感じ、参考にしたいところがあります。最後に映画のポスター。日本の物に近い気がします。それに対して公共交通機関などは、非常に戦略的にデザインされています。次回に少し例を挙げてみようと思います。
閑話
birdland
2012-04-11T20:06:36+09:00
マイルが貯まりましたので台北に1泊で行ってきました。
いろいろ写真を撮って台湾のグラフィック事情をお知らせしようと思ったのですが、昼過ぎに入って翌日のお昼には出発でしたのでそんなに時間がなかったこともあり、表層的なところはお許しください。
最初に、看板サイン広告関連です。
街を歩いていて感じることは、看板が多い!そして主張がかなり強いです。
中国の人は基本主張が強いし、大きな声で良くしゃべるので、それがそのまま看板になった感じですよね。国民性を強く感じます。
色が「赤」を中心に原色の物が多く、書体が太い。当然「センス」『美しさ」とかは無縁、直接的で目立つことを最優先。そしてそれらが百花繚乱、カオスのように町にあふれていて、それが街全体の印象を形作っていて、アジア特有のわさわさとした楽しさのような印象につながってます。
レインボーカラーは好きなようです。
しゃぶしゃぶやさんです。
下記に日本の書体で、近い物を上げておきました。
それでもインターナショナルな企業などはさすがにデザインをしていますね。
ただやはり「漢字」基本で、シンプルで直接的、スピードの速いコミュニケーションを心がけてる気がします。
そんな中で少数派ですがデザイン的にこだわっているお店のロゴなども散見されます。漢字を使ったデザインは中国っぽさにあふれていて、日本意は無いセンスを感じ、参考にしたいところがあります。
最後に映画のポスター。日本の物に近い気がします。
それに対して公共交通機関などは、非常に戦略的にデザインされています。次回に少し例を挙げてみようと思います。
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デザインと法律
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2012-04-02
デザインをやってる人、クリエータの人ってどちらかと言うと「法律」には弱いんじゃないでしょうか?著作権や肖像権などは、仕事上何となく知っていても、それを盾にクライアントに文句言ったりはできないって感じだったりしますか?かくいう私も同じような物ですが、今までは良いクライアントや代理店担当者に恵まれて、(たまたま)訴訟などにならずに済んでます。そんな私たちに非常にためになる本が出版されています。「クリエーターのための法律相談所」。本屋さんでふと目についたのですが、とてもわかりやすく書いていて参考になりました。クリエーター、デザイナー、個人事務所経営などは基本的には法律に守られてる側にあると言っていいと思います。もちろん他の人がやった物を盗作したり、勝手に営利目的で使ったりするとこれは著作権侵害になっちゃって罰せられますよね。ちょっと一部内容をご紹介します。だいたい私たちに発注してくるのは大きな会社が多いですので、「下請法」という法律が関係してくるようです。発注側が資本金1,000万円以上3億円以下の場合で、下請会社が資本金1,000万円以下。または資本金3億円以上の発注側で、請負側が資本金3億円以下の場合に適用される物で(ほとんど当てはまるんじゃないでしょうか)、例えば発注書を交付しなければいけないだとか、発注したにもかかわらず制作物を受け取り拒否してはいけないとか、制作物を納品後60日以内に支払いをしなければいけないとか、約束した支払いを減額しちゃいけないとか・・・。公正取引委員会のホームページに、違反した企業の名前が出ちゃったりしてます。http://www.jftc.go.jp/sitauke/index.htmlデザイン事務所の経営者や、個人でやっておられる方、事務所でもディレクタークラスの方はしておかなければいけない事柄のように思いました。また、最近は著作権譲渡を前提とした発注にお目にかかることが増えました。著作権は基本的に制作者側にある物ですが、何でも仕事になればいいやとあまり考えずに対応したり、公募などに参加されたりしてる方も多いと思います。企業側の方が法律には詳しいので、後々のことを考えてこういう風に武装してくる訳ですが、かなり安い金額で著作権譲渡までなんて話を聞いたり公募を見かけたりします。どう考えても一生懸命考えて制作したらその制作料だけである程度はいくんじゃないかと思います。著作権料はまた別です。..
心得
birdland
2012-04-02T20:24:13+09:00
デザインをやってる人、クリエータの人ってどちらかと言うと「法律」には弱いんじゃないでしょうか?
著作権や肖像権などは、仕事上何となく知っていても、それを盾にクライアントに文句言ったりはできないって感じだったりしますか?
かくいう私も同じような物ですが、今までは良いクライアントや代理店担当者に恵まれて、(たまたま)訴訟などにならずに済んでます。
そんな私たちに非常にためになる本が出版されています。「クリエーターのための法律相談所」。
本屋さんでふと目についたのですが、とてもわかりやすく書いていて参考になりました。
クリエーター、デザイナー、個人事務所経営などは基本的には法律に守られてる側にあると言っていいと思います。もちろん他の人がやった物を盗作したり、勝手に営利目的で使ったりするとこれは著作権侵害になっちゃって罰せられますよね。
ちょっと一部内容をご紹介します。
だいたい私たちに発注してくるのは大きな会社が多いですので、「下請法」という法律が関係してくるようです。
発注側が資本金1,000万円以上3億円以下の場合で、下請会社が資本金1,000万円以下。または資本金3億円以上の発注側で、請負側が資本金3億円以下の場合に適用される物で(ほとんど当てはまるんじゃないでしょうか)、例えば発注書を交付しなければいけないだとか、発注したにもかかわらず制作物を受け取り拒否してはいけないとか、制作物を納品後60日以内に支払いをしなければいけないとか、約束した支払いを減額しちゃいけないとか・・・。
公正取引委員会のホームページに、違反した企業の名前が出ちゃったりしてます。
http://www.jftc.go.jp/sitauke/index.html
デザイン事務所の経営者や、個人でやっておられる方、事務所でもディレクタークラスの方はしておかなければいけない事柄のように思いました。
また、最近は著作権譲渡を前提とした発注にお目にかかることが増えました。著作権は基本的に制作者側にある物ですが、何でも仕事になればいいやとあまり考えずに対応したり、公募などに参加されたりしてる方も多いと思います。
企業側の方が法律には詳しいので、後々のことを考えてこういう風に武装してくる訳ですが、かなり安い金額で著作権譲渡までなんて話を聞いたり公募を見かけたりします。どう考えても一生懸命考えて制作したらその制作料だけである程度はいくんじゃないかと思います。著作権料はまた別です。一見本人さえ良ければいいじゃんと思いがちですが、これが通用しちゃうということは、発注側も「こんなもんでいいんだ」という雰囲気ができてしまいます。こういうことは、業界全体できちっとしたスタンスをとるべきなんだろうなって思います。
「そんなえらそうなこと言うんなら他にいっぱいやりたいって言うヤツはいるんだからな」なんて言って欲しくないですよね。
是非皆さんに読んでいただきたいなと思いました。
クリエーターのための法律相談所 松島恵美、諏訪公一著 グラフィック社刊 ¥2,500
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アングル
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2012-03-07
クライアントにお届けものをした帰りに新宿の紀伊国屋さんに寄ったので、お決まりの6階アート写真集コーナーに。デザイン関係の本は結構高いのに、つい購買欲が出てしまいますよね。この日も厳選して2冊に絞ったそのうちの1冊は、ちょっと毛色の違った写真集でした。[「地球一周空の旅」上空から眺める55の絶景]という写真集です。何がいいって表紙(上)の写真にびっくりしました。あの有名なフランスの「モン・サン・ミッシェル」なんですが、こんな角度で見たことは初めてです。通常手前の海岸から海越しに撮るあの美しい小山の形の写真がほとんどですよね。朝だったり夕方だったり、干潟ができてたり海だったりとバリエーションはありますが、多分あの形の美しさ故にあまりアングルのバリエーションが無いのでしょう。http://ja.wikipedia.org/wiki/モン・サン=ミシェルでもこの写真を見ると修道院へつづく道の複雑さとか途中の様子とかがわかると同時に、あんなに見てる場所なのに「見たこと無い感」がすごく新鮮です。スリランカにある天空の王宮シギリヤの遺跡この他にも世界中の街や自然のすごい場所がいわゆる「バードアイ」的アングルで撮られています。通常は飛行場の滑走路に近くなった時とか、ハングライダーに乗れる人はその時とかしか見れない「一般的ではないアングル」で、見たこと無い新鮮さがすごく楽しめます。下の「サハラ砂漠」の写真、こんなアングルで砂漠見ません!荒涼感がただよいます。サハラ砂漠の砂丘さて、私たちの現場の撮影ディレクションでは、カメラマンと一緒に「一番いいアングル」を探ります。もちろんその商品やモデルの着てる服などが一番きれいに特徴を持ってみれるアングルというのが存在します。昔から行われている行為ですから、だいたい「ココ」というのが一般的に認知されていて、結局そこに落ち着いちゃったりします。でも、今やってる仕事の伝えたいことを表現するには実はもっと違ったアングルのほうがいいんじゃないかとか、今まで見たことが無い、やったことが無いんじゃないかというようなアングルで撮ってみるとかはとても有効なことがあります。ピザのアングルというのはだいたい斜俯瞰ですが、このように具材がかなり変わって4つの世界観を表現する「クアトロ」などを見せるには「俯瞰」も有効ですね。アングルなんて写真のディレクションでは初歩の初歩なのに、僕のように長くやってきた人間でも上記の..
ディレクション
birdland
2012-03-07T17:06:56+09:00
クライアントにお届けものをした帰りに新宿の紀伊国屋さんに寄ったので、お決まりの6階アート写真集コーナーに。
デザイン関係の本は結構高いのに、つい購買欲が出てしまいますよね。この日も厳選して2冊に絞ったそのうちの1冊は、ちょっと毛色の違った写真集でした。
[「地球一周空の旅」上空から眺める55の絶景]という写真集です。何がいいって表紙(上)の写真にびっくりしました。あの有名なフランスの「モン・サン・ミッシェル」なんですが、こんな角度で見たことは初めてです。
通常手前の海岸から海越しに撮るあの美しい小山の形の写真がほとんどですよね。朝だったり夕方だったり、干潟ができてたり海だったりとバリエーションはありますが、多分あの形の美しさ故にあまりアングルのバリエーションが無いのでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/モン・サン=ミシェル
でもこの写真を見ると修道院へつづく道の複雑さとか途中の様子とかがわかると同時に、あんなに見てる場所なのに「見たこと無い感」がすごく新鮮です。
スリランカにある天空の王宮シギリヤの遺跡
この他にも世界中の街や自然のすごい場所がいわゆる「バードアイ」的アングルで撮られています。通常は飛行場の滑走路に近くなった時とか、ハングライダーに乗れる人はその時とかしか見れない「一般的ではないアングル」で、見たこと無い新鮮さがすごく楽しめます。
下の「サハラ砂漠」の写真、こんなアングルで砂漠見ません!荒涼感がただよいます。
サハラ砂漠の砂丘
さて、私たちの現場の撮影ディレクションでは、カメラマンと一緒に「一番いいアングル」を探ります。もちろんその商品やモデルの着てる服などが一番きれいに特徴を持ってみれるアングルというのが存在します。昔から行われている行為ですから、だいたい「ココ」というのが一般的に認知されていて、結局そこに落ち着いちゃったりします。
でも、今やってる仕事の伝えたいことを表現するには実はもっと違ったアングルのほうがいいんじゃないかとか、今まで見たことが無い、やったことが無いんじゃないかというようなアングルで撮ってみるとかはとても有効なことがあります。
ピザのアングルというのはだいたい斜俯瞰ですが、このように具材がかなり変わって4つの世界観を表現する「クアトロ」などを見せるには「俯瞰」も有効ですね。
アングルなんて写真のディレクションでは初歩の初歩なのに、僕のように長くやってきた人間でも上記のような本で「ドキッ」とするんですから、やっぱりとても大切なテクニックなんだなと思います。
そんなことをリマインドさせてくれたこの写真集は¥1,900(安い!)パイ インターナショナル刊
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原弘
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2012-03-06
宣伝グラフ誌「FRONT」1-2号表紙(1942)FRONTは、ソ連等に対する一種のプロパガンダ(日本軍の脅威)として制作されているので英文が使われてます。ちょっと仕事に追われており、すんごく久しぶりの更新です。「原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの」現在人気のジャクソンポロック展を開催している竹橋の東京国立近代美術館。ジャクソンポロックは横目で見ながら、2階でやってる僕らの大先輩、原弘(はらひろむ)さんの作品を見に行きました。日本デザイン黎明期の巨匠としても、日本デザインセンターや日宣美の創設に尽力した方としても、またブックデザインの天皇としてもとても有名な方ですが、今回は設立から携わってきた会場となっている国立近代美術館の展示会ポスターを中心として、有名な戦時中の「FRONT」や、装丁作品、またポスターも指定校等を織り交ぜながら展示してあり、僕らにも、またデザイナーではない人も楽しめる内容だと思いました。グラフィックアートUSA展のポスターとその指定稿(1967)まだまだ日本ではお目にかかれなかった海外の先進的なグラフィックデザインの影響を受けつつ、当時写植も無い手書きの時代に日本語のタイポグラフィーを非常に研究されており、とても参考になるとともにその情熱に触れる思いがしました。有名なタイポグラフィ展のポスターなどは、原さん故の素晴らしい作品だと思います。タイポグラフィ展ポスター(1959)また、非常に実験的なこともやられていて、マン・レイなどにも通ずるアーティストとしての側面も良く見えました。日本のグラフィックデザインにも歴史が積み重なってきて、歴史を感じる部分と、なんだ自分のやろうとしてることや、やってることとなんにも変わっていないじゃないかと思う部分、さらに自分ももっともっとトライしなきゃいけないぞとケツを叩かれる部分、自分に近い世界だけに色々な思いを持たせてくれた展示でした。「円空」装丁(1973)ちなみに日曜日に行ったのですが、ポロックを見なかったので無料でした!(2月5日(日)、3月4日(日)、4月1日(日)、5月6日(日)と、自分の誕生日が無料のようです。近代美術館のサイトでチェックしてみて下さい。)http://www.momat.go.jp/Honkan/hara_hiromu/index.html
アート
birdland
2012-03-06T19:48:45+09:00
宣伝グラフ誌「FRONT」1-2号表紙(1942)
FRONTは、ソ連等に対する一種のプロパガンダ(日本軍の脅威)として制作されているので英文が使われてます。
ちょっと仕事に追われており、すんごく久しぶりの更新です。
「原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの」
現在人気のジャクソンポロック展を開催している竹橋の東京国立近代美術館。ジャクソンポロックは横目で見ながら、2階でやってる僕らの大先輩、原弘(はらひろむ)さんの作品を見に行きました。
日本デザイン黎明期の巨匠としても、日本デザインセンターや日宣美の創設に尽力した方としても、またブックデザインの天皇としてもとても有名な方ですが、今回は設立から携わってきた会場となっている国立近代美術館の展示会ポスターを中心として、有名な戦時中の「FRONT」や、装丁作品、またポスターも指定校等を織り交ぜながら展示してあり、僕らにも、またデザイナーではない人も楽しめる内容だと思いました。
グラフィックアートUSA展のポスターとその指定稿(1967)
まだまだ日本ではお目にかかれなかった海外の先進的なグラフィックデザインの影響を受けつつ、当時写植も無い手書きの時代に日本語のタイポグラフィーを非常に研究されており、とても参考になるとともにその情熱に触れる思いがしました。有名なタイポグラフィ展のポスターなどは、原さん故の素晴らしい作品だと思います。
タイポグラフィ展ポスター(1959)
また、非常に実験的なこともやられていて、マン・レイなどにも通ずるアーティストとしての側面も良く見えました。
日本のグラフィックデザインにも歴史が積み重なってきて、歴史を感じる部分と、なんだ自分のやろうとしてることや、やってることとなんにも変わっていないじゃないかと思う部分、さらに自分ももっともっとトライしなきゃいけないぞとケツを叩かれる部分、自分に近い世界だけに色々な思いを持たせてくれた展示でした。
「円空」装丁(1973)
ちなみに日曜日に行ったのですが、ポロックを見なかったので無料でした!
(2月5日(日)、3月4日(日)、4月1日(日)、5月6日(日)と、自分の誕生日が無料のようです。近代美術館のサイトでチェックしてみて下さい。)
http://www.momat.go.jp/Honkan/hara_hiromu/index.html
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ポスター
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2012-01-18
事務所に新たに人が入りそうなので、いろいろ整理してみることにしました。第1弾として、いままでに作ったポスターを、断捨離。だいたい印刷屋さんのポスターの最終刷り出しに行って刷り上がりを10枚くらいもらってきたり、送ってもらったり。スタッフに渡したりしても5枚以上残って、そのまま丸めておいたものが多く、今回はそのうち2枚を残して後はすべて捨てることに。上の写真のように雑に作業してみると、会社を作ってからだけでこれで全部ではないですし、それ以前もありますから本当にたくさんのポスターを手がけたんだなーと妙な感慨に耽ってしまいました。グラフィックデザイナーになろうと決めてから、当時最初の目標は「B全ポスターと新聞15段の仕事をする」だったと思います。まだB倍版が出るか出ないかのころでしたから、B全版がとりあえず一番大きい。新聞で30段はまだ誰もやってなかった(と思います)から15段が一番大きい。単純です(笑)その後、いろいろ恵まれて、本当にたくさんのポスター(そして新聞)の仕事をさせていただきました。でもやはり「時代」もあったのかもしれません。最近のデザイナーでポスターばっかりの人ってあまりいないと思うし、最近は数が少ないものは印刷ではなく出力になっているようですが、駅貼りのポスターも本当に少なくなりましたよね。合わせて新聞や雑誌の仕事も減っている。今企業のメッセージの主幹はウエブになってしまい、CMも新聞も、雑誌もウェブに導入するためのツールになってるものが多い。グラフィックの作業と言えば今はやはりパンフレットなどの小型グラフィックが一番多いアイテムなのではないでしょうか。でもやはりデザイナーとしてポスターのような大きい画面に自分の作品を展開したいという思いがありますよね。昔は大きかったLPサイズのレコードジャケットを手がけるのもあこがれでした。表参道にいるとビルの上にアパレル関係の大きなビルボードがあったりして、あんなのもいいものです。今の若手の方々のためにもまた大きいグラフィックの媒体が増えて、デザイナーの実力発揮という場が増えてくれることを願っています。PR要素ばかりの商売っけ丸出しではない、アート的にも素敵なポスターのある街や駅。場所さえちゃんと限定すればそれはとても良いものだと思います。※きちんと小さくたたんで、まとめてしばければ、新聞や雑誌のように資源ゴミに。特に情報漏洩や悪用の心配もありません。良い紙使って..
閑話
birdland
2012-01-18T19:05:41+09:00
第1弾として、いままでに作ったポスターを、断捨離。
だいたい印刷屋さんのポスターの最終刷り出しに行って刷り上がりを10枚くらいもらってきたり、送ってもらったり。スタッフに渡したりしても5枚以上残って、そのまま丸めておいたものが多く、今回はそのうち2枚を残して後はすべて捨てることに。
上の写真のように雑に作業してみると、会社を作ってからだけでこれで全部ではないですし、それ以前もありますから本当にたくさんのポスターを手がけたんだなーと妙な感慨に耽ってしまいました。
グラフィックデザイナーになろうと決めてから、当時最初の目標は「B全ポスターと新聞15段の仕事をする」だったと思います。まだB倍版が出るか出ないかのころでしたから、B全版がとりあえず一番大きい。新聞で30段はまだ誰もやってなかった(と思います)から15段が一番大きい。単純です(笑)
その後、いろいろ恵まれて、本当にたくさんのポスター(そして新聞)の仕事をさせていただきました。
でもやはり「時代」もあったのかもしれません。最近のデザイナーでポスターばっかりの人ってあまりいないと思うし、最近は数が少ないものは印刷ではなく出力になっているようですが、駅貼りのポスターも本当に少なくなりましたよね。合わせて新聞や雑誌の仕事も減っている。
今企業のメッセージの主幹はウエブになってしまい、CMも新聞も、雑誌もウェブに導入するためのツールになってるものが多い。グラフィックの作業と言えば今はやはりパンフレットなどの小型グラフィックが一番多いアイテムなのではないでしょうか。
でもやはりデザイナーとしてポスターのような大きい画面に自分の作品を展開したいという思いがありますよね。昔は大きかったLPサイズのレコードジャケットを手がけるのもあこがれでした。表参道にいるとビルの上にアパレル関係の大きなビルボードがあったりして、あんなのもいいものです。
今の若手の方々のためにもまた大きいグラフィックの媒体が増えて、デザイナーの実力発揮という場が増えてくれることを願っています。PR要素ばかりの商売っけ丸出しではない、アート的にも素敵なポスターのある街や駅。場所さえちゃんと限定すればそれはとても良いものだと思います。
※きちんと小さくたたんで、まとめてしばければ、新聞や雑誌のように資源ゴミに。特に情報漏洩や悪用の心配もありません。良い紙使ってるから(笑)良いリサイクルペーパーになるかな。
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“デザイン思考”または“デザイニスト”
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2012-01-16
1/14(土)[公開シンポジウム]企業経営をデザイン思考する
戦略経営デザイン人材育成講座〈STRAMD〉3に参加してきました。今、日本の(にかかわらず)企業が世界に向かって飛躍していくためには「デザイン」という概念が欠かせないと言われています。そこで、広く一般より学びたい人を募って桑沢デザインにて講座を開いているのが「STRAMD」Strategic Managiment Design in Kuwazawa です。その考え方を広く世間に認知してもらい、広めることを目的としたシンポジウムで、以前このブログでも紹介したPAOSを主宰されている中西元男先生(この講座の主導者です。またインテリアデザインで大変高名な内田繁氏(僕の若い頃には一世を風靡していましたからちょっと懐かしかったです)、やはり以前にこのブログで本を紹介した紺野登氏など実際にこの講座で教鞭をとられている先生方や、実際に学んだ、また学んでいる生徒(社会人)などを交えてこの講座に対する紹介や必要性などを語っていました。私のお手伝いしているCoco-de-sica TVでもU=STREAM配信いたしましたので、そのうちコンテンツとして見れるようになるかもしれません。Coco-de-sicaTV:http://www.coco-de-sica.tv/edu/大きな目的としてこの講座の必要性を説き、次の参加者を募るというのがありましたので、それに関する内容がほとんどでしたが、いくつか勉強になる話もありました。私的な非常にラフなピックアップですみません。ひとつは、中西先生の話されたSTRAMDの根幹である、いわゆる私たちのような職業的Designer(デザイナー)だけではなく、企業活動や生活に至るまでデザイン思想という考え方を持ち込めるDesignist(デザイニスト)という人間が必要であるということ。特に私たちのような狭義のデザインを職種としている人間にとって、この広義の「デザイン」または「デザイン思考」というのがわかりづらいんです。例えば例に挙がったRoger Martinというビジネスマネジメント学者は、「論理的思考と創造的直観を効果的に融合・活用することをデザイン思考と位置づけ・・」http://ischool.t.u-tokyo.ac.jp/workshop/roundtable_aug11と言ってます。新しい製品を生み出す過程に於いて、また企業その..
戦略
birdland
2012-01-16T15:16:13+09:00
今、日本の(にかかわらず)企業が世界に向かって飛躍していくためには「デザイン」という概念が欠かせないと言われています。そこで、広く一般より学びたい人を募って桑沢デザインにて講座を開いているのが「STRAMD」Strategic Managiment Design in Kuwazawa です。
その考え方を広く世間に認知してもらい、広めることを目的としたシンポジウムで、以前このブログでも紹介したPAOSを主宰されている中西元男先生(この講座の主導者です。またインテリアデザインで大変高名な内田繁氏(僕の若い頃には一世を風靡していましたからちょっと懐かしかったです)、やはり以前にこのブログで本を紹介した紺野登氏など実際にこの講座で教鞭をとられている先生方や、実際に学んだ、また学んでいる生徒(社会人)などを交えてこの講座に対する紹介や必要性などを語っていました。
私のお手伝いしているCoco-de-sica TVでもU=STREAM配信いたしましたので、そのうちコンテンツとして見れるようになるかもしれません。
Coco-de-sicaTV:http://www.coco-de-sica.tv/edu/
大きな目的としてこの講座の必要性を説き、次の参加者を募るというのがありましたので、それに関する内容がほとんどでしたが、いくつか勉強になる話もありました。
私的な非常にラフなピックアップですみません。
ひとつは、中西先生の話されたSTRAMDの根幹である、いわゆる私たちのような職業的Designer(デザイナー)だけではなく、企業活動や生活に至るまでデザイン思想という考え方を持ち込めるDesignist(デザイニスト)という人間が必要であるということ。
特に私たちのような狭義のデザインを職種としている人間にとって、この広義の「デザイン」または「デザイン思考」というのがわかりづらいんです。
例えば例に挙がったRoger Martinというビジネスマネジメント学者は、「論理的思考と創造的直観を効果的に融合・活用することをデザイン思考と位置づけ・・」
http://ischool.t.u-tokyo.ac.jp/workshop/roundtable_aug11
と言ってます。新しい製品を生み出す過程に於いて、また企業そのものの組織の変換、もちろん製品のイメージ戦略に於いてもこのデザイン思考が必要になってくる。
どうでしょう?「このデザイン素敵だね!」って言いづらいデザイン(笑)ちょっと難しい。
アメリカではたとえば重要な案件の会議に於いて、科学の専門家、ビジネスマネジメントの専門家にデザインの専門家が加わって意思決定をしていくという話もありました。
またもうひとつ、Roger Martinの言葉を、パネリストである国際教育の専門家、安藤益代氏が引用していて、「極端な発想は創造的挑戦と考える。発想者に感情移入する。両方の言語を理解する。100%理解してもらえると思わない。未来の一部を過去にする 50:50がビジネスのデザイン思考」
という内容は非常に印象的でした。すべての日本の企業の人たち、特に人やクリエーターからのプレゼンテーションを受ける人々に意識して欲しい言葉です。
※ちゃんとメモを取りながら見れなかったのでいい加減な記述があるかもしれません。お許しください。
STRAMD
http://stramd.kds.ac.jp/
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歌川国芳展
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2012-01-10
あけましておめでとうございます。今年初めてのブログは、この3連休の中日に行ってきた歌川国芳展です。昨年末より始まっていたし、歌川国芳自体は浮世絵としては北斎や歌麿、広重などに比べてちょいマイナーなこともあり、まあ空いてるだろうと思って行ったのが大間違い!入場制限を行ってるほどでした。もともとちょっと苦手な六本木ヒルズの森アーツ、さらに混みコミで最初から少しうんざり。浮世絵ですからあまり大きくない画額が目線の位置に並べられてることもあり、遠くから見れないことも手伝って、じっくり絵を順番に見る列がまったく動かない!ちょっと参りました。しかしかなり作品数も多く、色々な作品を網羅していることもあって、「歌川国芳」を俯瞰するには良い企画だと思います。(森美術館は、業界人が好きそうな企画が多いです)私はまず彼の作品群、特に物語に出てくる武士や水滸伝の名将たちの絵(最初の絵)を見て、小さかったころの少年マンガ誌を思い出しました。当時の長岡秀星氏の描いたSFイラストなんかにワクワクしたあの感じ。きっと江戸時代の人もお話だけでは広がらないイメージの世界を、彼の絵によって心躍るものにしていったんじゃないかなあと思いました。浮世絵画家全体に言えることではありますが、特に国芳は、いわゆる今でいう職業イラストレーター、挿絵画家であり、決してアーティストではない。奇才と言われてますが、他の人とは違う茶目っ気やエンタメごころあふれ、なおかつそれを表現する絵心があったような気がします。今彼がいたら、どんな作品を世に出すかとても楽しみです。また、多分版元からオーダーされたもの以上に自分でもいろいろ描いたり、トライしており、心底絵が好きだった様子が分かりました。多作です。サンプルは今回の目玉のクジラやネコの絵以外を上げましたが、2番目の滝に打たれている文覚上人の絵のほとばしる水の表現なんか劇画チックだし、いわゆるだまし絵的なもののアイデアも秀逸。鳥羽僧正を彷彿とする鳥獣戯画もあったり、役者絵を禁じられた時代に落書き風にしておどけたりとバラエティーあふれてます。特に下の落書きはその後のマンガに通ずるものがあるような気が。いずれにしてもアートディレクターやデザイナーはかなり楽しめ、また勉強になるものがあると思います。絵が好きで、人々をアッと言わせたくて、日々頭を働かせ、筆をとる。そんな僕らにも通ずる国芳に親近感を覚え、また僕らもがんばらなきゃって尻を叩..
アート
birdland
2012-01-10T11:58:05+09:00
あけましておめでとうございます。
今年初めてのブログは、この3連休の中日に行ってきた歌川国芳展です。
昨年末より始まっていたし、歌川国芳自体は浮世絵としては北斎や歌麿、広重などに比べてちょいマイナーなこともあり、まあ空いてるだろうと思って行ったのが大間違い!入場制限を行ってるほどでした。
もともとちょっと苦手な六本木ヒルズの森アーツ、さらに混みコミで最初から少しうんざり。浮世絵ですからあまり大きくない画額が目線の位置に並べられてることもあり、遠くから見れないことも手伝って、じっくり絵を順番に見る列がまったく動かない!ちょっと参りました。
しかしかなり作品数も多く、色々な作品を網羅していることもあって、「歌川国芳」を俯瞰するには良い企画だと思います。(森美術館は、業界人が好きそうな企画が多いです)
私はまず彼の作品群、特に物語に出てくる武士や水滸伝の名将たちの絵(最初の絵)を見て、小さかったころの少年マンガ誌を思い出しました。当時の長岡秀星氏の描いたSFイラストなんかにワクワクしたあの感じ。きっと江戸時代の人もお話だけでは広がらないイメージの世界を、彼の絵によって心躍るものにしていったんじゃないかなあと思いました。
浮世絵画家全体に言えることではありますが、特に国芳は、いわゆる今でいう職業イラストレーター、挿絵画家であり、決してアーティストではない。奇才と言われてますが、他の人とは違う茶目っ気やエンタメごころあふれ、なおかつそれを表現する絵心があったような気がします。今彼がいたら、どんな作品を世に出すかとても楽しみです。
また、多分版元からオーダーされたもの以上に自分でもいろいろ描いたり、トライしており、心底絵が好きだった様子が分かりました。多作です。
サンプルは今回の目玉のクジラやネコの絵以外を上げましたが、2番目の滝に打たれている文覚上人の絵のほとばしる水の表現なんか劇画チックだし、いわゆるだまし絵的なもののアイデアも秀逸。鳥羽僧正を彷彿とする鳥獣戯画もあったり、役者絵を禁じられた時代に落書き風にしておどけたりとバラエティーあふれてます。特に下の落書きはその後のマンガに通ずるものがあるような気が。
いずれにしてもアートディレクターやデザイナーはかなり楽しめ、また勉強になるものがあると思います。
絵が好きで、人々をアッと言わせたくて、日々頭を働かせ、筆をとる。そんな僕らにも通ずる国芳に親近感を覚え、また僕らもがんばらなきゃって尻を叩かれます。
興味のある方は是非足を運んでみてください。ただしできれば週末じゃなく平日が良いかも。
※サンプル画像は主催者による図録より
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ユナイテッドアローズの経営理念と成功
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-12-20
今回12/17のSTRAMD(土曜特別講義)では、今やアパレルの勝ち組、みんな大好きユナイテッドアローズの上級執行役員である東浩之さんのお話でした。デザインとは直接あまり関連のないお話ですし、僕も専門外なのでまとめるのが難しいです。すみません。東さんは大手アパレルから、ユナイテッドアローズ創業社長である重松さんの経営理念に大変共感して、この会社に移られたそうです。もともと人事やマネージメントの方なので、どんな洋服が売れるとか、ユナイテッドアローズの洋服デザインのこだわりについてなどのお話は無く、社長の理念をもとに東さんを中心に作られたユナイテッドアローズの経営理念を、いかにして全社員に浸透させられるかという内容が主でした。経営理念はある意味永遠ですが、そこはやはり時代と共に生きる服飾業界。変えたり戻したり奮闘されているようです。(東さんのような非常に優秀な人が反省したりしながら一生懸命目的へ向かってあがいてる姿にはとても共感しました) でも基本は社長さんがずっと言われている「日本人のためのスタンダードを」(の英語)だそうで、当然スタンダードと言えるシェアまでがんばるという意味もあるようです。話は無かったけど、結局その経営理念の浸透こそが、ブランドのブランドらしさを作っていくのかなあと思いました。しかしその浸透方法は、「とにかく全店回って販売員たちと話をする」だそうで、そういうところは非常にクラシックな方法をとっておられます。もちろんそのことにより色々な話や情報、現場の生の状況などが肌で感じられるという大きなメリットもあるので、役員になってもやめられない日課のようです。さて、お話の中で情けないことに私が知らなかったので、その道の人には常識(かな?)の”SWOT分析”を紹介させてください。目標を達成するために必要な分析のポイントのことで、詳しくはWikiなどいろいろ出てますので参考に。単純でわかりやすいそれでいて奥が深い理論に思えました。この内部の「強み」「弱み」に関しては、理念ブックを作る際に内部外部を問わず様々な人にユナイテッドアローズの強み弱みをビデオ片手に聞いたそうです。会社のお掃除のおばちゃんにも聞いて、その答えにはとても大切なものがあったというお話をされていました。なんだかかっこうよく見えるアパレル会社の内側で、非常に泥臭い努力をされてる方がいて、それが成功への要因をひとつずつ作っているんだなあと、当然の..
戦略
birdland
2011-12-20T20:22:46+09:00
デザインとは直接あまり関連のないお話ですし、僕も専門外なのでまとめるのが難しいです。すみません。
東さんは大手アパレルから、ユナイテッドアローズ創業社長である重松さんの経営理念に大変共感して、この会社に移られたそうです。
もともと人事やマネージメントの方なので、どんな洋服が売れるとか、ユナイテッドアローズの洋服デザインのこだわりについてなどのお話は無く、社長の理念をもとに東さんを中心に作られたユナイテッドアローズの経営理念を、いかにして全社員に浸透させられるかという内容が主でした。
経営理念はある意味永遠ですが、そこはやはり時代と共に生きる服飾業界。変えたり戻したり奮闘されているようです。(東さんのような非常に優秀な人が反省したりしながら一生懸命目的へ向かってあがいてる姿にはとても共感しました)
でも基本は社長さんがずっと言われている「日本人のためのスタンダードを」(の英語)だそうで、当然スタンダードと言えるシェアまでがんばるという意味もあるようです。
話は無かったけど、結局その経営理念の浸透こそが、ブランドのブランドらしさを作っていくのかなあと思いました。
しかしその浸透方法は、「とにかく全店回って販売員たちと話をする」だそうで、そういうところは非常にクラシックな方法をとっておられます。もちろんそのことにより色々な話や情報、現場の生の状況などが肌で感じられるという大きなメリットもあるので、役員になってもやめられない日課のようです。
さて、お話の中で情けないことに私が知らなかったので、その道の人には常識(かな?)の”SWOT分析”を紹介させてください。目標を達成するために必要な分析のポイントのことで、詳しくはWikiなどいろいろ出てますので参考に。単純でわかりやすいそれでいて奥が深い理論に思えました。
この内部の「強み」「弱み」に関しては、理念ブックを作る際に内部外部を問わず様々な人にユナイテッドアローズの強み弱みをビデオ片手に聞いたそうです。会社のお掃除のおばちゃんにも聞いて、その答えにはとても大切なものがあったというお話をされていました。
なんだかかっこうよく見えるアパレル会社の内側で、非常に泥臭い努力をされてる方がいて、それが成功への要因をひとつずつ作っているんだなあと、当然のことなのかもしれませんが感動しました。
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「ワンアイディア」=ちょっと昔の海外おもしろ広告
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-12-06
久しぶりのちょっと面白い海外広告シリーズです。ちまたでは、まだまだスティーブ・ジョブス、iPhone4sの話題がつづいてますよね。本屋にもたくさんジョブス本が平積みされています。僕も1冊買ってみました。さて今回のネタはイギリスの「WebBaby.co.uk」というところの広告ですが、当時話題だったiMacを実にうまく使っています。スティーブ・ジョブスが復帰してまず大成功を納めたのはこのiMacでしたよね。日本でもネットはこれからという時代に、電話線につないですぐにインターネットが始められると言ったようなキャンペーンだったと記憶しています。この「Webbaby.co.uk」は、たぶん赤ちゃんをこれから生む(生んだ)お母さんのためのポータルサイトのようです。まだネットもこれからって時代ですからわかりやすくコンピュータを象徴的に使いたかったはずです。そこで当時話題のiMacを横から良く見たら、なんだか妊婦のおなかのようだと思ったのがまさに「ワンアイディア」。そのアイディアが見事に結実した実に納得の広告ですね。おなか(iMac)にそっと置く手もこの表現を確かなものにするための見事な「ミニマリズム的」演出です。こういうのは下手にいじくらずにそのままアイディアを形が一番。コピーもシンプル、白地もとても生きてる。脱帽です。Agent:Miles Calcraft Briginshaw Duffy AD:Paul Briginshaw Client:WebBaby出典 ’02 GRAPHIS ADVERTISING WebBaby:http://www.webbaby.co.uk/
クリエイティブ
birdland
2011-12-06T18:46:09+09:00
久しぶりのちょっと面白い海外広告シリーズです。
ちまたでは、まだまだスティーブ・ジョブス、iPhone4sの話題がつづいてますよね。本屋にもたくさんジョブス本が平積みされています。僕も1冊買ってみました。
さて今回のネタはイギリスの「WebBaby.co.uk」というところの広告ですが、当時話題だったiMacを実にうまく使っています。
スティーブ・ジョブスが復帰してまず大成功を納めたのはこのiMacでしたよね。日本でもネットはこれからという時代に、電話線につないですぐにインターネットが始められると言ったようなキャンペーンだったと記憶しています。
この「Webbaby.co.uk」は、たぶん赤ちゃんをこれから生む(生んだ)お母さんのためのポータルサイトのようです。まだネットもこれからって時代ですからわかりやすくコンピュータを象徴的に使いたかったはずです。
そこで当時話題のiMacを横から良く見たら、なんだか妊婦のおなかのようだと思ったのがまさに「ワンアイディア」。そのアイディアが見事に結実した実に納得の広告ですね。
おなか(iMac)にそっと置く手もこの表現を確かなものにするための見事な「ミニマリズム的」演出です。
こういうのは下手にいじくらずにそのままアイディアを形が一番。コピーもシンプル、白地もとても生きてる。脱帽です。
Agent:Miles Calcraft Briginshaw Duffy AD:Paul Briginshaw Client:WebBaby
出典 ’02 GRAPHIS ADVERTISING
WebBaby:
http://www.webbaby.co.uk/
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USTREAMチャンネルとスタジオのロゴ作成2
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-12-02
前回に続きます。同時にこの会社の業務のひとつであるレンタルスペースと、もうひとつの映像制作部門の機材を有効利用して、だれでもUSTREAMが撮れるスタジオを設営しました。これにはUSTREAM ASIAのほうで、公認スタジオとしてのUSTREAM+という名称とロゴがあり、承認を受け、そのロゴに名称を付加してオリジナルのロゴタイプを作ることが出来ます。上の画像は他の既存のスタジオのロゴです。実はUSTREAM STUDIOのロゴ規定に、アイソレーション(英語の意味は“孤立”“分離”。要は余白の規定のことです)があって、これが意味なく広い(笑)。今時ロゴ幅分(×1)前後左右はあまり見ません。それにきちんと忠実なものもあって、結構間が抜けたでかいロゴになっちゃってますよね。ところが無視したところもあって、それがちゃんと認可されているじゃない!ということで、我々も「いい方に考える」ことに決めました。ここのは青山にありますので、「AOYAMA TOKYO+1」という名称を付加します。AOYAMA=いい響きですね。名前に負けないクールな表現を目指します。ただここはUSTREAMスタジオですから、やはり主はこちらのロゴで、AOYAMA TOKYO+1は従の関係性になります。このロゴが目立つからお客さんが来るということはあまり考えづらく、またドアなどに貼ったりして長く使うものですからあまりデザイン過多にならないよう、シンプルに行くことを最大のテーマにし、下記のように(抜粋)いくつか作りましたが、やはり赤い正方形をシンボル化し、継承していく方向にしました。最後に簡単に規定書を1ページで作りました。近い人だしページ物のマニュアルにする必要も無いと判断し、上下2段を並列にしてさらに横長にしたバージョンと、指定色を明記し、カラーとモノクロのケースを表示しました。スミ1色で使う場合、赤い正方形は、グレーにすることも考えられますが、あまりきれいではないし、印刷によって同じパーセンテージでも濃さが変わったりします。スッキリ白にスミ枠で代用しました。やはりデザインはコミュニケーションなので、それぞれの過程で、作業をするための理由があります。その理由は最終的なコミュニケーションのベクトルの方向性で決まってきます。上手なスピーチの言葉の選択や文脈の組み立てに理由があるのと同じですね。スタジオでUSTREAM動画をとりたい人はレンタルスタジオを利用し..
クリエイティブ
birdland
2011-12-02T11:52:25+09:00
同時にこの会社の業務のひとつであるレンタルスペースと、もうひとつの映像制作部門の機材を有効利用して、だれでもUSTREAMが撮れるスタジオを設営しました。
これにはUSTREAM ASIAのほうで、公認スタジオとしてのUSTREAM+という名称とロゴがあり、承認を受け、そのロゴに名称を付加してオリジナルのロゴタイプを作ることが出来ます。
上の画像は他の既存のスタジオのロゴです。実はUSTREAM STUDIOのロゴ規定に、アイソレーション(英語の意味は“孤立”“分離”。要は余白の規定のことです)があって、これが意味なく広い(笑)。今時ロゴ幅分(×1)前後左右はあまり見ません。
それにきちんと忠実なものもあって、結構間が抜けたでかいロゴになっちゃってますよね。ところが無視したところもあって、それがちゃんと認可されているじゃない!
ということで、我々も「いい方に考える」ことに決めました。
ここのは青山にありますので、「AOYAMA TOKYO+1」という名称を付加します。
AOYAMA=いい響きですね。名前に負けないクールな表現を目指します。
ただここはUSTREAMスタジオですから、やはり主はこちらのロゴで、AOYAMA TOKYO+1は従の関係性になります。
このロゴが目立つからお客さんが来るということはあまり考えづらく、またドアなどに貼ったりして長く使うものですからあまりデザイン過多にならないよう、シンプルに行くことを最大のテーマにし、下記のように(抜粋)いくつか作りましたが、やはり赤い正方形をシンボル化し、継承していく方向にしました。
最後に簡単に規定書を1ページで作りました。近い人だしページ物のマニュアルにする必要も無いと判断し、上下2段を並列にしてさらに横長にしたバージョンと、指定色を明記し、カラーとモノクロのケースを表示しました。
スミ1色で使う場合、赤い正方形は、グレーにすることも考えられますが、あまりきれいではないし、印刷によって同じパーセンテージでも濃さが変わったりします。
スッキリ白にスミ枠で代用しました。
やはりデザインはコミュニケーションなので、それぞれの過程で、作業をするための理由があります。その理由は最終的なコミュニケーションのベクトルの方向性で決まってきます。上手なスピーチの言葉の選択や文脈の組み立てに理由があるのと同じですね。
スタジオでUSTREAM動画をとりたい人はレンタルスタジオを利用してみてください。
http://www.coco-de-sica.com/rental/ust-room.html
色々なコンテンツを今後やっていくようです。興味のある方は是非「coco de sica TV」チェックください。
http://www.coco-de-sica.tv/
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USTREAMチャンネルとスタジオのロゴ作成1
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-11-30
知り合いの映像会社で、USTREAMの配信をしています。その名称としての「coco de sica TV」のロゴマークを依頼されました。デザインを制作した過程を簡単に書いてみます。私たちの仕事は事前情報も多く、仕事の経過など守秘義務に触れることがありますので、中々簡単に公表できないことが多いのですが、これは許可をいただきました。最初にいろいろな方向性を摸索し提案しましたが、まったく新しいものを作るというより、今までの過程を大事に、従来よりあるcoco de sicaというロゴタイプはそのまま使用し、この会社のアイデンティティーである赤い正方形も有効に残そうということにしました。赤い正方形はいわばマーク、アイコン的になりますので、何をそこでコミュニケーションするか、いろいろ試してみました。小さくなる可能性も高いので、複雑で見にくいものは没ですね。結果的にはこれからたくさんの人に見てもらうということを考えて、「親近感」=少しキャラ的な方向に振っていこうと決めました。オーナーが犬好きなので、犬も試してみました。でもどこかのお父さんのようになっちゃうので、最終的には「テレビ」から逃げずに、テレビをキャラにしました。ただし教育、ビジネス方面など固いものもやるので、あまりカワイイ方面に行き過ぎないようにしました。またマークだけの露出でも、何となく「coco de sica」を感じれるように、ロゴタイプの一部をマーク内に挿入しました。基本的にはエンターテイメント性をある程度出すように、こちらで作れるTVの文字を少しカジュアルにしたり(TVというのをわかりやすく立たせる意味もあります)して、全体ではUSTREAMチャンネルのロゴの設置位置を意識して横長を基本形としました。また、音楽などのエンタメ、ビジネス講座、教育関連とジャンルに対して色で分けるようにしました。ここのスタジオのロゴもやりました。次回に書きます。色々なコンテンツを今後やっていくようです。興味のある方は是非「coco de sica TV」チェックください。ページデザインはコミュニケーションデザインディレクター石橋宗親くんの作品です。クールでいい感じ、使い勝手もグッドです。http://www.coco-de-sica.tv/
クリエイティブ
birdland
2011-11-30T12:51:34+09:00
その名称としての「coco de sica TV」のロゴマークを依頼されました。デザインを制作した過程を簡単に書いてみます。
私たちの仕事は事前情報も多く、仕事の経過など守秘義務に触れることがありますので、中々簡単に公表できないことが多いのですが、これは許可をいただきました。
最初にいろいろな方向性を摸索し提案しましたが、まったく新しいものを作るというより、今までの過程を大事に、従来よりあるcoco de sicaというロゴタイプはそのまま使用し、この会社のアイデンティティーである赤い正方形も有効に残そうということにしました。
赤い正方形はいわばマーク、アイコン的になりますので、何をそこでコミュニケーションするか、いろいろ試してみました。小さくなる可能性も高いので、複雑で見にくいものは没ですね。結果的にはこれからたくさんの人に見てもらうということを考えて、「親近感」=少しキャラ的な方向に振っていこうと決めました。
オーナーが犬好きなので、犬も試してみました。でもどこかのお父さんのようになっちゃうので、最終的には「テレビ」から逃げずに、テレビをキャラにしました。ただし教育、ビジネス方面など固いものもやるので、あまりカワイイ方面に行き過ぎないようにしました。
またマークだけの露出でも、何となく「coco de sica」を感じれるように、ロゴタイプの一部をマーク内に挿入しました。
基本的にはエンターテイメント性をある程度出すように、こちらで作れるTVの文字を少しカジュアルにしたり(TVというのをわかりやすく立たせる意味もあります)して、全体ではUSTREAMチャンネルのロゴの設置位置を意識して横長を基本形としました。
また、音楽などのエンタメ、ビジネス講座、教育関連とジャンルに対して色で分けるようにしました。
ここのスタジオのロゴもやりました。次回に書きます。
色々なコンテンツを今後やっていくようです。興味のある方は是非「coco de sica TV」チェックください。ページデザインはコミュニケーションデザインディレクター石橋宗親くんの作品です。クールでいい感じ、使い勝手もグッドです。
http://www.coco-de-sica.tv/
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モダン・アート,アメリカン
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-11-29
ちょっと遅くなりましたが、国立新美術館で開催の「モダン・アート,アメリカン」に行って参りました。現在やってる美術展では“横綱級”、国立西洋の「ゴヤ展」に比べるとちょっと地味ですが、有名なアメリカの美術コレクター、ダンカン・フィリップスの所蔵品より、アメリカの代表的な作家の作品だけを選りすぐって見れるという、ちょいマニアックな企画展です。それでも好きな人なら聞いたことのある、ジョージア・オキーフやエドワード・ホッパー、ステュワート・デイビス、マックス・ウェーバーなどの作品も入っていて、また、印象派から抽象まで幅広く見れるところもよかったです。私もここいらへんあまり詳しくない分野なので詳しくはサイトでチェックください。http://american2011.jp/highlight.html僕的に気に入った作品をいくつか。ロックウエル・ケント:ロードローラー/若い男の埋葬この人、今回の発見です。光と影の使い方が素晴らしい。すごく絵がうまい。ジョージア・オキーフ:ランチョス教会No.2 ニューメキシコザ・アメリカン・アートですね。ウォルト・クーン:羽飾りエドワード・ホッパー:都会に近づくスチュワート・デイビス:青いカフェイラストレーターや女性が好きそうなカワイイ絵です。12月12日(月)までやってます。この美術館は新しく広いので絵が見やすいのがいいですね。
アート
birdland
2011-11-29T17:47:10+09:00
現在やってる美術展では“横綱級”、国立西洋の「ゴヤ展」に比べるとちょっと地味ですが、有名なアメリカの美術コレクター、ダンカン・フィリップスの所蔵品より、アメリカの代表的な作家の作品だけを選りすぐって見れるという、ちょいマニアックな企画展です。
それでも好きな人なら聞いたことのある、ジョージア・オキーフやエドワード・ホッパー、ステュワート・デイビス、マックス・ウェーバーなどの作品も入っていて、また、印象派から抽象まで幅広く見れるところもよかったです。
私もここいらへんあまり詳しくない分野なので詳しくはサイトでチェックください。
http://american2011.jp/highlight.html
僕的に気に入った作品をいくつか。
ロックウエル・ケント:ロードローラー/若い男の埋葬
この人、今回の発見です。光と影の使い方が素晴らしい。すごく絵がうまい。
ジョージア・オキーフ:ランチョス教会No.2 ニューメキシコ
ザ・アメリカン・アートですね。
ウォルト・クーン:羽飾り
エドワード・ホッパー:都会に近づく
スチュワート・デイビス:青いカフェ
イラストレーターや女性が好きそうなカワイイ絵です。
12月12日(月)までやってます。この美術館は新しく広いので絵が見やすいのがいいですね。
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中国のデザイン事情
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-11-28
先週末に久しぶりに開催されたSTRAMDの講座で、昨年のお話を聞いて以来、http://birdland-ad.blog.so-net.ne.jp/2010-11-08その人物、お仕事、また伝統工芸への造旨の深さからすっかりファンになりましたPAOS上海の王超鷹(Wang Chaoying)さんが。今回は前回の内容も含め、現在中国の一人っ子政策とデザインの現状についてお話をされました。これはレポートではなく、私のフィルターを通しての感想ですので、ご了承ください。まずは前回もお話しされた、フランスの高級ブランデーメーカーの話です。バー・アルマニャックという超高級ブランデーを中国で売ろうとしたが中々うまく行かず、メーカーは王さんに、本来AOCのラベルを変更してはいけないところをデザインを変えてもいいという妥協案まで持ち出して、なんとかして欲しいという依頼をされた話です。王さんたちは高いお酒を買う中国人のターゲットを徹底的にリサーチされ、欧米ではシンプルでありながら質の良さが伝わるデザインも、中国では理解されないことに注目。ここには高い酒は人に贈ると言う中国人の習慣要素が強いこともあるようです。そこで王さんたちはラベルデザインをまったく変えることなく、中国のターゲットに刺さるデザインを思いつきました。それが下記の写真です。ボトルにぴったりはまる24金の非常に繊細な透かし彫りのケースを作り、見た目を「中国人にわかりやすい高級感」で飾りました。また、高級なもの、売れるものは模倣をされるという中国の現状を鑑みて、トレーサビリティー可能なデータチップをこのケースの底面に埋め込み、一度開封するとデータが消滅するようにしました。これは非常に成功されたようで、非常に評価も高く、その後たくさんのオファーが来たようです。ここでやはり素晴らしいと思ったのは、オリジナルのラベルを変えること無く最大の効果を発揮させる方法論をとられたことです。簡単なようで中々出来ることではありませんよね。さらに言えばデザインだけでなく、ブランド力を環境に合わせてさらに高めた技術をも付加した点です。一人っ子政策のことに関しては、とても長くなるので割愛しますが、どこでも同じ一人っ子と言うのは非常にわがままに育ってしまうので、すぐに来る高齢化社会と同様、中国でも色々な弊害があるようです。王さんたちは、企画された「おもちゃランド」などを通してモノの大切さや環境問題など..
ムーブメント
birdland
2011-11-28T14:49:53+09:00
http://birdland-ad.blog.so-net.ne.jp/2010-11-08
その人物、お仕事、また伝統工芸への造旨の深さからすっかりファンになりましたPAOS上海の王超鷹(Wang Chaoying)さんが。今回は前回の内容も含め、現在中国の一人っ子政策とデザインの現状についてお話をされました。これはレポートではなく、私のフィルターを通しての感想ですので、ご了承ください。
まずは前回もお話しされた、フランスの高級ブランデーメーカーの話です。バー・アルマニャックという超高級ブランデーを中国で売ろうとしたが中々うまく行かず、メーカーは王さんに、本来AOCのラベルを変更してはいけないところをデザインを変えてもいいという妥協案まで持ち出して、なんとかして欲しいという依頼をされた話です。
王さんたちは高いお酒を買う中国人のターゲットを徹底的にリサーチされ、欧米ではシンプルでありながら質の良さが伝わるデザインも、中国では理解されないことに注目。ここには高い酒は人に贈ると言う中国人の習慣要素が強いこともあるようです。
そこで王さんたちはラベルデザインをまったく変えることなく、中国のターゲットに刺さるデザインを思いつきました。それが下記の写真です。ボトルにぴったりはまる24金の非常に繊細な透かし彫りのケースを作り、見た目を「中国人にわかりやすい高級感」で飾りました。
また、高級なもの、売れるものは模倣をされるという中国の現状を鑑みて、トレーサビリティー可能なデータチップをこのケースの底面に埋め込み、一度開封するとデータが消滅するようにしました。
これは非常に成功されたようで、非常に評価も高く、その後たくさんのオファーが来たようです。ここでやはり素晴らしいと思ったのは、オリジナルのラベルを変えること無く最大の効果を発揮させる方法論をとられたことです。簡単なようで中々出来ることではありませんよね。さらに言えばデザインだけでなく、ブランド力を環境に合わせてさらに高めた技術をも付加した点です。
一人っ子政策のことに関しては、とても長くなるので割愛しますが、どこでも同じ一人っ子と言うのは非常にわがままに育ってしまうので、すぐに来る高齢化社会と同様、中国でも色々な弊害があるようです。王さんたちは、企画された「おもちゃランド」などを通してモノの大切さや環境問題などを教育していこうとされています。
http://www.kubeiland.com/
僕らグラフィックデザインをする人間にとって非常に興味深かったのは、中国のロゴマークには圧倒的に「赤」が多いと言うこと。彼らは「赤」が、とてもおめでたい色という意識があるようです。日本はすぐに共産主義に結びつけてしまいますが、以前聞いた話でロシア人もやはり赤が好きなんですが、その理由は「美しいから」なんだそうです。
また、同じようにレインボーカラーも大変人気のあるカラーリングのようで、どうしてもターゲット戦略としては使用せざるおえない場合が多いようです。
武蔵美の大学院で学ばれ、ヨーロッパ各地で中国伝統工芸の個展もされている王さんとしては、やはりもっとデザイン的に優れている形や色も使いたいところ。そこは日々悩まれてるようですが、私たちの間でも良く言われる話、「デザインはアートではない」を念頭に、やはりプライオリティーを「企業の認知」や「売れる商品づくりのサポート」に置けば、現在の中国での効果を第1に考えざるおえないようです。
今後中国の人々の意識が変わってくれば、だんだん「クール」なデザインも認知されていくようになるでしょう。
最後に王さんは元々は中国伝統工芸である「切り絵」と「篆刻」の素晴らしいアーティストです。会場にはとてもはさみだけで作られたとは思えない素晴らしい切り絵も展示されました。
私は中国は、その政治的な問題などで日本人の感覚では相容れない部分がありますが、アートディレクターのアラン・チャンやこの王さんみたいに本当に素晴らしい才能を持った人たちがいることも間違い無い事実として認めて行かなくてはいけないなと思っています。
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Gothicゴシック
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-11-25
フィレンツェ在住の友人が半年に一回、日本でのイベントに合わせて会いにきてくれます。先日も他の友人一家と一緒に会える機会がありましたので何かお土産と思い、良く足を運ぶパルコの地下の洋書屋「ロゴス」で、「GOTHIC」と言う本がありました。彼女は彫金をやっていますので、パターン集として何か役に立てばいいのかなと思い、それにしましたが、良く考えてみればイタリアにはそれこそ「犬も歩けばゴシック」状態ですよね。本屋にはそんな本ばっかりあるのかなとも思いましたが、逆に言えば、イタリアだからこそそういう本を普通の人はあまり買わないかも・・・、日本で言えば小紋などの文様集でしょうか(最近は売れてるようですが)—と判断しました。一応社交辞令でなければ、お土産成功でした。CDもついてて、お仕事の役にでも立てば良いな。さて、「ゴシック」、最近(でもないか)ゴスロリなどでなじみもかなりありますが、元々は中世の教会建築などがその所以です。みんなの知ってるミラノの大聖堂とか、ロンドンのウエストミンスターなんかが代表でしょうか。出典:http://matome.naver.jp/odai/2127373992274672901非常に細かく繊細で、たくさん。装飾の上に装飾を重ねる感じです。繊細なのに、はかなく無いのはあまりにも過多な感じと、やはり教会ものですから「威厳」ということも重要なポイントだったでしょう。さらに当時は暗黒時代と言われていた時代性もあると思います。ゴシックと言えば「黒」のイメージがあるのはここいらへんが元なのかもしれせんね。タトゥーや、十字やスカルのちょっとハードなアクセサリーなどでもおなじみです。基本のモチーフは、やはり植物から来てると思います。日本の古い文様やアルーヌーボーなど世界中のほとんどの古い文様は植物由来ですがそれぞれ雰囲気が違いますよね。ゴシックは古い建物に絡まるツタや暗い森の中の茨(いばら)を想像させます。デザインをやっていると、日本、西洋に関わらずこういう細かいディテールの細工なんかがすごく気になりますよね。以前にも書きましたが、書体のゴシック体はこれとはまったく逆の位置にあります。ベースに「ブラックレター」と言うものがあり、ここらあたりがローマン体に比較して「洗練されてない」「忌み嫌われた」と言う意味合いで(先ほどの暗黒時代やローマ帝国滅亡の一因となったゴート人に関連があるようです)、ゴシックとなったよう..
スタイル
birdland
2011-11-25T14:53:54+09:00
フィレンツェ在住の友人が半年に一回、日本でのイベントに合わせて会いにきてくれます。
先日も他の友人一家と一緒に会える機会がありましたので何かお土産と思い、良く足を運ぶパルコの地下の洋書屋「ロゴス」で、「GOTHIC」と言う本がありました。彼女は彫金をやっていますので、パターン集として何か役に立てばいいのかなと思い、それにしましたが、良く考えてみればイタリアにはそれこそ「犬も歩けばゴシック」状態ですよね。本屋にはそんな本ばっかりあるのかなとも思いましたが、逆に言えば、イタリアだからこそそういう本を普通の人はあまり買わないかも・・・、日本で言えば小紋などの文様集でしょうか(最近は売れてるようですが)—と判断しました。
一応社交辞令でなければ、お土産成功でした。CDもついてて、お仕事の役にでも立てば良いな。
さて、「ゴシック」、最近(でもないか)ゴスロリなどでなじみもかなりありますが、元々は中世の教会建築などがその所以です。みんなの知ってるミラノの大聖堂とか、ロンドンのウエストミンスターなんかが代表でしょうか。
出典:http://matome.naver.jp/odai/2127373992274672901
非常に細かく繊細で、たくさん。装飾の上に装飾を重ねる感じです。繊細なのに、はかなく無いのはあまりにも過多な感じと、やはり教会ものですから「威厳」ということも重要なポイントだったでしょう。さらに当時は暗黒時代と言われていた時代性もあると思います。ゴシックと言えば「黒」のイメージがあるのはここいらへんが元なのかもしれせんね。タトゥーや、十字やスカルのちょっとハードなアクセサリーなどでもおなじみです。
基本のモチーフは、やはり植物から来てると思います。日本の古い文様やアルーヌーボーなど世界中のほとんどの古い文様は植物由来ですがそれぞれ雰囲気が違いますよね。ゴシックは古い建物に絡まるツタや暗い森の中の茨(いばら)を想像させます。
デザインをやっていると、日本、西洋に関わらずこういう細かいディテールの細工なんかがすごく気になりますよね。
以前にも書きましたが、書体のゴシック体はこれとはまったく逆の位置にあります。ベースに「ブラックレター」と言うものがあり、ここらあたりがローマン体に比較して「洗練されてない」「忌み嫌われた」と言う意味合いで(先ほどの暗黒時代やローマ帝国滅亡の一因となったゴート人に関連があるようです)、ゴシックとなったようです。
※画像はオリジナルのゴシックの意味を反映する文字
ちなみに私の友人はフィレンツェでアクセサリーを作っています。伝統的で繊細なフィレンツェ彫りをベースにしており、現地にショップもあります。東京と大阪のデパートでは、イタリアフェアなどで大変人気のある作家として呼ばれていますので、日本で買うことも可能です。
興味のある方は下記サイトを参照ください。
http://www.unikus-fi.com/
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インタラクティブアートとUSTREAM
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-11-24
ご無沙汰しています。最近何回か開催された“クリエーターズ・カフェ”ですが、先月のゲストは、インタラクティブアートを制作されているライゾマティックスの石橋素(もとい)さんでした。非常に面白い視覚的効果を狙った作品をたくさん制作されており、CMや、PVなどにも使用されています。こういうものはあまり能書きを述べても意味ないので、見てもらうのが一番と思います。面白いと思ったのは、コンピュータの中だけの世界とは違い、非常にアナログな機械や仕掛けを使用するために、もちろん最初にイメージがあって、それに合わせて機械や素材・コントロールの方法を考えるのが順当だと思いますが、仕掛けなどの動きなどによってインスパイアされる場合もあって、結果的に面白いものができたりと、制作経過そのものもインタラクティブ感(アーティストと仕掛けの間の)があるところです。また興味深いポイントとして、海外の賞を取られた時の話ですが、海外のアーティストは美術学校の時より作品に強いメッセージ性を付加することを教えられていて、ほとんどの作品がメッセージ性の高いものであるのに対して、日本のアーティスト(この場合は彼のグループ)はあまりその部分は強く意識することなく、逆にかえって新鮮に感じられたのが受賞の要因ではないかと話されていました。海外と日本のアーティストのアートに対する考え方の違いがかいま見られますよね。下記ホームページをご参照ください。http://www.rhizomatiks.com/さて、その模様は「coco de sica TV」というUSTREAMチャンネルで放映されました。「coco de sica TV」は、知り合いの映像会社がやっているチャンネルで、現在は、音楽ライブの配信や今回の「クリエーターズ・カフェ」、またこの会社がやっている社会人向けの講義の模様などを配信しています。今後さらに色々なコンテンツが増えて行くと思います。チャラチャラした内容は皆無ですが、前向きに生きる人にはためになったり楽しめるチャンネルと思います。http://www.coco-de-sica.tv/合わせてここでは、自分でUSTREAM番組を作りたい人に対してUSTREAMのオフィシャル収録スタジオUSTREAM STUDIO+(プラス)のレンタルを始めました。この「coco de sica TV」や、USTREAM STUDIO+のロゴマークなどもやりましたので、..
アート
birdland
2011-11-24T12:25:30+09:00
最近何回か開催された“クリエーターズ・カフェ”ですが、先月のゲストは、インタラクティブアートを制作されているライゾマティックスの石橋素(もとい)さんでした。
非常に面白い視覚的効果を狙った作品をたくさん制作されており、CMや、PVなどにも使用されています。
こういうものはあまり能書きを述べても意味ないので、見てもらうのが一番と思います。
VIDEO
VIDEO
面白いと思ったのは、コンピュータの中だけの世界とは違い、非常にアナログな機械や仕掛けを使用するために、もちろん最初にイメージがあって、それに合わせて機械や素材・コントロールの方法を考えるのが順当だと思いますが、仕掛けなどの動きなどによってインスパイアされる場合もあって、結果的に面白いものができたりと、制作経過そのものもインタラクティブ感(アーティストと仕掛けの間の)があるところです。
また興味深いポイントとして、海外の賞を取られた時の話ですが、海外のアーティストは美術学校の時より作品に強いメッセージ性を付加することを教えられていて、ほとんどの作品がメッセージ性の高いものであるのに対して、日本のアーティスト(この場合は彼のグループ)はあまりその部分は強く意識することなく、逆にかえって新鮮に感じられたのが受賞の要因ではないかと話されていました。海外と日本のアーティストのアートに対する考え方の違いがかいま見られますよね。
下記ホームページをご参照ください。
http://www.rhizomatiks.com/
さて、その模様は「coco de sica TV」というUSTREAMチャンネルで放映されました。
「coco de sica TV」は、知り合いの映像会社がやっているチャンネルで、現在は、音楽ライブの配信や今回の「クリエーターズ・カフェ」、またこの会社がやっている社会人向けの講義の模様などを配信しています。今後さらに色々なコンテンツが増えて行くと思います。チャラチャラした内容は皆無ですが、前向きに生きる人にはためになったり楽しめるチャンネルと思います。
http://www.coco-de-sica.tv/
合わせてここでは、自分でUSTREAM番組を作りたい人に対してUSTREAMのオフィシャル収録スタジオUSTREAM STUDIO+(プラス)のレンタルを始めました。
この「coco de sica TV」や、USTREAM STUDIO+のロゴマークなどもやりましたので、次回にその紹介もしたいと思います。
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日本人と色
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-10-13
ご無沙汰しております。ちょっと前、朝の出勤前にテレビを見ていましたら、面白い実験をやっていました。トイレのピクトの色を男女逆にして部屋を作り、男女それぞれがどちらに入っていくかという実験です。見た方もきっといらっしゃるかと思います。サンプルが少なくて、4人ずつ8人の男女だったのですが、そのうち7人が間違った方を選んでしまいました。上の図のように四角を赤、青に塗ってピクト自体があまりはっきりとしないようにしたところは番組制作者の意図がちょっと見えてしまいますが・・。(白地にすれば、もう少し正しい選択の人が増えたかと思います)ここでわかることは、まずいかにして人間はその場その場できちんと見た目で判断するのではなく、普段の慣習にわりとファジーにしたがってしまうという点、そして形よりも色の印象の方が強いんだなという点です。確かにトイレのピクトの場合、男女の形の差があまり無い、日本のトイレの8割以上が赤と青を使用してると言う点に留意しなくてはいけませんね。同時にテレビでは、外国の人の意見が出ていて、外国のトイレはこのように色で分けてるところはかなり少ないこと、また外国人が日本に来てまず思うのは「非常に街がカラフルだ」ということだそうです。確かに海外旅行で行くトイレは金属プレートに黒の文字またはピクトのみという場合が多いですよね。ヨーロッパなどは古い景観を大事にしてることもありますが、色彩に関しては日本よりも大人っぽい感覚があると思います。私たちがデザインをする上で、色を多用せずに抑えた色数を効果的に使用するとぐっと大人っぽく、センスある仕上がりになります。前にも書きましたが、多くの発注担当者が「ここの文字目立たせたいからキンアカにしてね」というのが日本の現状を顕著に表している気がします。わりと色を使うことに頓着がないと言うか、色彩による美的感覚が薄いと言うか(笑)。繁華街にあふれるビビッドな色彩。これはどこから来るのでしょう?私たちが中国の流れを汲むアジア人だから?でも「マンガ」も含めて、この感じが外国に人には、自分たちにはないキッチュな感じとして受け取るのかもしれません。村上隆さんなどのようにある意味日本特有の「文化」になっていく(なっている?)のかもしれませんね。参考:世界のトイレマークhttp://digi-6.com/archives/51736118.html
カラー
birdland
2011-10-13T19:53:42+09:00
ご無沙汰しております。
ちょっと前、朝の出勤前にテレビを見ていましたら、面白い実験をやっていました。トイレのピクトの色を男女逆にして部屋を作り、男女それぞれがどちらに入っていくかという実験です。見た方もきっといらっしゃるかと思います。
サンプルが少なくて、4人ずつ8人の男女だったのですが、そのうち7人が間違った方を選んでしまいました。上の図のように四角を赤、青に塗ってピクト自体があまりはっきりとしないようにしたところは番組制作者の意図がちょっと見えてしまいますが・・。
(白地にすれば、もう少し正しい選択の人が増えたかと思います)
ここでわかることは、まずいかにして人間はその場その場できちんと見た目で判断するのではなく、普段の慣習にわりとファジーにしたがってしまうという点、そして形よりも色の印象の方が強いんだなという点です。
確かにトイレのピクトの場合、男女の形の差があまり無い、日本のトイレの8割以上が赤と青を使用してると言う点に留意しなくてはいけませんね。
同時にテレビでは、外国の人の意見が出ていて、外国のトイレはこのように色で分けてるところはかなり少ないこと、また外国人が日本に来てまず思うのは「非常に街がカラフルだ」ということだそうです。
確かに海外旅行で行くトイレは金属プレートに黒の文字またはピクトのみという場合が多いですよね。
ヨーロッパなどは古い景観を大事にしてることもありますが、色彩に関しては日本よりも大人っぽい感覚があると思います。私たちがデザインをする上で、色を多用せずに抑えた色数を効果的に使用するとぐっと大人っぽく、センスある仕上がりになります。
前にも書きましたが、多くの発注担当者が「ここの文字目立たせたいからキンアカにしてね」というのが日本の現状を顕著に表している気がします。わりと色を使うことに頓着がないと言うか、色彩による美的感覚が薄いと言うか(笑)。
繁華街にあふれるビビッドな色彩。これはどこから来るのでしょう?私たちが中国の流れを汲むアジア人だから?
でも「マンガ」も含めて、この感じが外国に人には、自分たちにはないキッチュな感じとして受け取るのかもしれません。村上隆さんなどのようにある意味日本特有の「文化」になっていく(なっている?)のかもしれませんね。
参考:世界のトイレマーク
http://digi-6.com/archives/51736118.html
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デザインの基本
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-09-05
今日、知り合いが社長をやってる会社で「デザインについて話をしてくれない?」ってオーダーがあり、朝、1時間ほど話をしてきました。その中で前段として出した自分なりの定義を(恥ずかしながら)紹介します。聞いてくれた社員の人たちは特にデザインの学校を出た人ではなかったのでざくっとした話しか出来ませんでしたが、エッセンスには触れてるかなと思っています。えてしてこういう場合には言い切り型のほうが届く場合があるので、「えらそう」ですがお許しください。(基本はグラフィックです)ベクトルとは方向性です。どこを向いているのか、誰に話せば良いのかがはっきりすればするほどはっきりしたコミュニケーションが出来ますし、有効です。自分や、自分の思ってることを自由にクリエイティブするのが「アート」で、「売る」「イメージを上げる」などのはっきりした目的があるのがデザインだと思います。(もちろん例外はあると思います)わりと絶対的なアートに対して、世間を相手にしてる限り「相対的」ですよね。他がこんな感じだから、あえてこういうデザインをして「差別化」していくなんてことが、より効果的な手法なはずです。もちろん「あえて他と同じようにする」も手法です。デザインに「何となく」はないと思っています。書体を選ぶのも、こういう構成にするのも、こういう色にするのもすべて目的に対する理由によって意志を持って選択、使用してるはずです。もちろん「感性」の部分はありますが、目的意識を持った人の「感性」です。上記のママです。文字間を広げる、文字を詰める、明朝にする、ゴシックにする(タイポグラフィー)赤い原稿にする、緑の原稿にする、直線的な雰囲気にする、曲線を多用するなどなど。色々な要素が、目的意識に合わせて選択、または創造、それが構成されていきます。いかがでしょうか? こういう風に考えていくと「何となく」デザインする難しさから抜け出ていけるような気がしませんか?ちゃんと意識してデザイン作業をすると、キャリアを積んでいく過程で、「ひきだし」も出来やすいです。
グラフィックデザイン
birdland
2011-09-05T18:40:22+09:00
えてしてこういう場合には言い切り型のほうが届く場合があるので、「えらそう」ですがお許しください。
(基本はグラフィックです)
ベクトルとは方向性です。どこを向いているのか、誰に話せば良いのかがはっきりすればするほどはっきりしたコミュニケーションが出来ますし、有効です。
自分や、自分の思ってることを自由にクリエイティブするのが「アート」で、「売る」「イメージを上げる」などのはっきりした目的があるのがデザインだと思います。(もちろん例外はあると思います)
わりと絶対的なアートに対して、世間を相手にしてる限り「相対的」ですよね。他がこんな感じだから、あえてこういうデザインをして「差別化」していくなんてことが、より効果的な手法なはずです。もちろん「あえて他と同じようにする」も手法です。
デザインに「何となく」はないと思っています。書体を選ぶのも、こういう構成にするのも、こういう色にするのもすべて目的に対する理由によって意志を持って選択、使用してるはずです。
もちろん「感性」の部分はありますが、目的意識を持った人の「感性」です。
上記のママです。文字間を広げる、文字を詰める、明朝にする、ゴシックにする(タイポグラフィー)
赤い原稿にする、緑の原稿にする、直線的な雰囲気にする、曲線を多用するなどなど。色々な要素が、目的意識に合わせて選択、または創造、それが構成されていきます。
いかがでしょうか? こういう風に考えていくと「何となく」デザインする難しさから抜け出ていけるような気がしませんか?
ちゃんと意識してデザイン作業をすると、キャリアを積んでいく過程で、「ひきだし」も出来やすいです。
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今動画はデジタル1眼の時代
https://birdland-ad.blog.ss-blog.jp/2011-08-18
昨日のクリエーターズカフェのテーマは、ムービークリエーターの「まるやまもえる」さんが最近の気になる映像をピックアップ。その模様はU-STREAMでも配信されました。グラフィックの人には少しなじみが無いかもしれないけれど、素晴らしい作品がいろいろ見れて、刺激をもらいました。まずは世界中の街を、歩くように見れる映像を作り続けている永川さんの「WORLD-CRUISE 2010」という作品。まるで自分がそこにいる気分になるのは、今までの世界紹介映像とはちょっと違う、ゆっくりしたカメラワークでシーン切替も少なく、変な演出も入ってないのがいいんですね。ちょっと視点が違うだけでこんなに雰囲気を作れる。大変話題になって、ブルーレイディスクの販売につながりました。今後どこが追加になるのかも楽しみです。専用サイトhttp://world-cruise2010.com/そして、mockmoon氏の日本の山を中心にひとコマひとこま撮影したjpeg画像をつなぎ合わせて作ったハイスピードモーション映像。だけどとてもゆったりとした気分になるのは非常に不思議です。地球という大いなる自然を感じさせ、特に星空の天の川にはびっくりしました。海外のファンも多いそうですがよくわかります。グラフィックの美しさを動画によってさらに増幅してる感じが素晴らしい。ちなみにバックに流れる音楽も自作だそうです。http://vimeo.com/1823777※他の映像もmockmoonで検索してみてください。そして、今回のMC「blue sniff」のまるやま氏の作品。非常にアーティスティックです。http://vimeo.com/5743302http://vimeo.com/4911182※他の映像もblue sniffで検索してください。昔は、映画、CMなど動画を取ると言えば、PANAVISIONのムービーフィルムカメラを始め、大変大掛かりな機材、撮影隊でした。3〜4年前、昔からお願いしていたムービーもスティルも撮影する某有名カメラマンとスティル撮影のロケの打ち合わせの時に、「今デジタルの35ミリで簡単な動画も撮れるよ。ウェブくらいの使用なら大丈夫だから一緒に撮ってみない?」と言われたことがありました。今日ご紹介した映像はすべて35ミリの1眼レフ、キャノンEOSの5D(MarkⅡ)、7Dなんかで撮った物だそうです。まるやまさんによれば今ではこれらの1眼レフカメ..
動画
birdland
2011-08-18T17:02:59+09:00
昨日のクリエーターズカフェのテーマは、ムービークリエーターの「まるやまもえる」さんが最近の気になる映像をピックアップ。その模様はU-STREAMでも配信されました。
グラフィックの人には少しなじみが無いかもしれないけれど、素晴らしい作品がいろいろ見れて、刺激をもらいました。
まずは世界中の街を、歩くように見れる映像を作り続けている永川さんの「WORLD-CRUISE 2010」という作品。まるで自分がそこにいる気分になるのは、今までの世界紹介映像とはちょっと違う、ゆっくりしたカメラワークでシーン切替も少なく、変な演出も入ってないのがいいんですね。ちょっと視点が違うだけでこんなに雰囲気を作れる。大変話題になって、ブルーレイディスクの販売につながりました。今後どこが追加になるのかも楽しみです。
VIDEO
専用サイト
http://world-cruise2010.com/
そして、mockmoon氏の日本の山を中心にひとコマひとこま撮影したjpeg画像をつなぎ合わせて作ったハイスピードモーション映像。だけどとてもゆったりとした気分になるのは非常に不思議です。地球という大いなる自然を感じさせ、特に星空の天の川にはびっくりしました。海外のファンも多いそうですがよくわかります。グラフィックの美しさを動画によってさらに増幅してる感じが素晴らしい。
ちなみにバックに流れる音楽も自作だそうです。
http://vimeo.com/1823777
※他の映像もmockmoonで検索してみてください。
そして、今回のMC「blue sniff」のまるやま氏の作品。非常にアーティスティックです。
http://vimeo.com/5743302
http://vimeo.com/4911182
※他の映像もblue sniffで検索してください。
昔は、映画、CMなど動画を取ると言えば、PANAVISIONのムービーフィルムカメラを始め、大変大掛かりな機材、撮影隊でした。
3〜4年前、昔からお願いしていたムービーもスティルも撮影する某有名カメラマンとスティル撮影のロケの打ち合わせの時に、「今デジタルの35ミリで簡単な動画も撮れるよ。ウェブくらいの使用なら大丈夫だから一緒に撮ってみない?」と言われたことがありました。
今日ご紹介した映像はすべて35ミリの1眼レフ、キャノンEOSの5D(MarkⅡ)、7Dなんかで撮った物だそうです。まるやまさんによれば今ではこれらの1眼レフカメラで映画サイズ、ハイビジョンも可能だとか・・。皆さんはこんな常識知ってましたか?
もうベーカムは要らないんでしょうか? スティルカメラのおまけ機能(すみません)で、映画まで撮れちゃうなんて、本当にびっくりです。
※写真は実際の物とは違うかもしれません。
そして、そのまるやま氏が手がけた「空気公団」というミュージシャンのミュージックビデオ。手持ちの1眼と小さなPCMレコーダー(録音装置)で製作したもので、大掛かりな撮影ではちょっと難しい、自然でほっとする雰囲気がとても良く出てると思います。今後CM界もこんな風にコンパクトな撮影機材になっていくのかな。
VIDEO
ちなみに最初のU-STREAMはここ。ちなみにちっちゃいアイコンは私がデザインしました。
coco de sica TV U-STREAM
http://www.ustream.tv/recorded/16712219
一緒に参加したISPという会社が開発した「クロマキー」(背景合成)のソフトも紹介。プロ用ですがハイアマチュアも使えるんじゃないかな。あのクロマキー合成が3万円台で可能なんて・・・。世の中開発速過ぎです(笑)
www.isp.co.jp/products/robuskey/
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