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「ワンアイディア」=ちょっと昔の海外おもしろ広告 [クリエイティブ]

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久しぶりのちょっと面白い海外広告シリーズです。

ちまたでは、まだまだスティーブ・ジョブス、iPhone4sの話題がつづいてますよね。本屋にもたくさんジョブス本が平積みされています。僕も1冊買ってみました。

さて今回のネタはイギリスの「WebBaby.co.uk」というところの広告ですが、当時話題だったiMacを実にうまく使っています。

スティーブ・ジョブスが復帰してまず大成功を納めたのはこのiMacでしたよね。日本でもネットはこれからという時代に、電話線につないですぐにインターネットが始められると言ったようなキャンペーンだったと記憶しています。

この「Webbaby.co.uk」は、たぶん赤ちゃんをこれから生む(生んだ)お母さんのためのポータルサイトのようです。まだネットもこれからって時代ですからわかりやすくコンピュータを象徴的に使いたかったはずです。

そこで当時話題のiMacを横から良く見たら、なんだか妊婦のおなかのようだと思ったのがまさに「ワンアイディア」。そのアイディアが見事に結実した実に納得の広告ですね。

おなか(iMac)にそっと置く手もこの表現を確かなものにするための見事な「ミニマリズム的」演出です。
こういうのは下手にいじくらずにそのままアイディアを形が一番。コピーもシンプル、白地もとても生きてる。脱帽です。

Agent:Miles Calcraft Briginshaw Duffy AD:Paul Briginshaw Client:WebBaby
出典 ’02 GRAPHIS ADVERTISING

WebBaby: http://www.webbaby.co.uk/


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USTREAMチャンネルとスタジオのロゴ作成2 [クリエイティブ]

前回に続きます。
同時にこの会社の業務のひとつであるレンタルスペースと、もうひとつの映像制作部門の機材を有効利用して、だれでもUSTREAMが撮れるスタジオを設営しました。
これにはUSTREAM ASIAのほうで、公認スタジオとしてのUSTREAM+という名称とロゴがあり、承認を受け、そのロゴに名称を付加してオリジナルのロゴタイプを作ることが出来ます。

USTlogos.jpg

上の画像は他の既存のスタジオのロゴです。実はUSTREAM STUDIOのロゴ規定に、アイソレーション(英語の意味は“孤立”“分離”。要は余白の規定のことです)があって、これが意味なく広い(笑)。今時ロゴ幅分(×1)前後左右はあまり見ません。

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それにきちんと忠実なものもあって、結構間が抜けたでかいロゴになっちゃってますよね。ところが無視したところもあって、それがちゃんと認可されているじゃない!
ということで、我々も「いい方に考える」ことに決めました。

ここのは青山にありますので、「AOYAMA TOKYO+1」という名称を付加します。
AOYAMA=いい響きですね。名前に負けないクールな表現を目指します。
ただここはUSTREAMスタジオですから、やはり主はこちらのロゴで、AOYAMA TOKYO+1は従の関係性になります。
このロゴが目立つからお客さんが来るということはあまり考えづらく、またドアなどに貼ったりして長く使うものですからあまりデザイン過多にならないよう、シンプルに行くことを最大のテーマにし、下記のように(抜粋)いくつか作りましたが、やはり赤い正方形をシンボル化し、継承していく方向にしました。
studio_plan.jpg

最後に簡単に規定書を1ページで作りました。近い人だしページ物のマニュアルにする必要も無いと判断し、上下2段を並列にしてさらに横長にしたバージョンと、指定色を明記し、カラーとモノクロのケースを表示しました。
スミ1色で使う場合、赤い正方形は、グレーにすることも考えられますが、あまりきれいではないし、印刷によって同じパーセンテージでも濃さが変わったりします。
スッキリ白にスミ枠で代用しました。
studio_register.jpg


やはりデザインはコミュニケーションなので、それぞれの過程で、作業をするための理由があります。その理由は最終的なコミュニケーションのベクトルの方向性で決まってきます。上手なスピーチの言葉の選択や文脈の組み立てに理由があるのと同じですね。

スタジオでUSTREAM動画をとりたい人はレンタルスタジオを利用してみてください。
http://www.coco-de-sica.com/rental/ust-room.html

色々なコンテンツを今後やっていくようです。興味のある方は是非「coco de sica TV」チェックください。
http://www.coco-de-sica.tv/

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USTREAMチャンネルとスタジオのロゴ作成1 [クリエイティブ]

知り合いの映像会社で、USTREAMの配信をしています。
その名称としての「coco de sica TV」のロゴマークを依頼されました。デザインを制作した過程を簡単に書いてみます。

私たちの仕事は事前情報も多く、仕事の経過など守秘義務に触れることがありますので、中々簡単に公表できないことが多いのですが、これは許可をいただきました。

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最初にいろいろな方向性を摸索し提案しましたが、まったく新しいものを作るというより、今までの過程を大事に、従来よりあるcoco de sicaというロゴタイプはそのまま使用し、この会社のアイデンティティーである赤い正方形も有効に残そうということにしました。

赤い正方形はいわばマーク、アイコン的になりますので、何をそこでコミュニケーションするか、いろいろ試してみました。小さくなる可能性も高いので、複雑で見にくいものは没ですね。結果的にはこれからたくさんの人に見てもらうということを考えて、「親近感」=少しキャラ的な方向に振っていこうと決めました。

オーナーが犬好きなので、犬も試してみました。でもどこかのお父さんのようになっちゃうので、最終的には「テレビ」から逃げずに、テレビをキャラにしました。ただし教育、ビジネス方面など固いものもやるので、あまりカワイイ方面に行き過ぎないようにしました。

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またマークだけの露出でも、何となく「coco de sica」を感じれるように、ロゴタイプの一部をマーク内に挿入しました。

基本的にはエンターテイメント性をある程度出すように、こちらで作れるTVの文字を少しカジュアルにしたり(TVというのをわかりやすく立たせる意味もあります)して、全体ではUSTREAMチャンネルのロゴの設置位置を意識して横長を基本形としました。
また、音楽などのエンタメ、ビジネス講座、教育関連とジャンルに対して色で分けるようにしました。

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ここのスタジオのロゴもやりました。次回に書きます。

色々なコンテンツを今後やっていくようです。興味のある方は是非「coco de sica TV」チェックください。ページデザインはコミュニケーションデザインディレクター石橋宗親くんの作品です。クールでいい感じ、使い勝手もグッドです。
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http://www.coco-de-sica.tv/

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モダン・アート,アメリカン [アート]

ちょっと遅くなりましたが、国立新美術館で開催の「モダン・アート,アメリカン」に行って参りました。
現在やってる美術展では“横綱級”、国立西洋の「ゴヤ展」に比べるとちょっと地味ですが、有名なアメリカの美術コレクター、ダンカン・フィリップスの所蔵品より、アメリカの代表的な作家の作品だけを選りすぐって見れるという、ちょいマニアックな企画展です。
それでも好きな人なら聞いたことのある、ジョージア・オキーフやエドワード・ホッパー、ステュワート・デイビス、マックス・ウェーバーなどの作品も入っていて、また、印象派から抽象まで幅広く見れるところもよかったです。

私もここいらへんあまり詳しくない分野なので詳しくはサイトでチェックください。
http://american2011.jp/highlight.html

僕的に気に入った作品をいくつか。
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ロックウエル・ケント:ロードローラー/若い男の埋葬
この人、今回の発見です。光と影の使い方が素晴らしい。すごく絵がうまい。

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ジョージア・オキーフ:ランチョス教会No.2 ニューメキシコ
ザ・アメリカン・アートですね。

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ウォルト・クーン:羽飾り

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エドワード・ホッパー:都会に近づく

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スチュワート・デイビス:青いカフェ
イラストレーターや女性が好きそうなカワイイ絵です。

12月12日(月)までやってます。この美術館は新しく広いので絵が見やすいのがいいですね。

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中国のデザイン事情 [ムーブメント]

先週末に久しぶりに開催されたSTRAMDの講座で、昨年のお話を聞いて以来、
http://birdland-ad.blog.so-net.ne.jp/2010-11-08
その人物、お仕事、また伝統工芸への造旨の深さからすっかりファンになりましたPAOS上海の王超鷹(Wang Chaoying)さんが。今回は前回の内容も含め、現在中国の一人っ子政策とデザインの現状についてお話をされました。これはレポートではなく、私のフィルターを通しての感想ですので、ご了承ください。

まずは前回もお話しされた、フランスの高級ブランデーメーカーの話です。バー・アルマニャックという超高級ブランデーを中国で売ろうとしたが中々うまく行かず、メーカーは王さんに、本来AOCのラベルを変更してはいけないところをデザインを変えてもいいという妥協案まで持ち出して、なんとかして欲しいという依頼をされた話です。
王さんたちは高いお酒を買う中国人のターゲットを徹底的にリサーチされ、欧米ではシンプルでありながら質の良さが伝わるデザインも、中国では理解されないことに注目。ここには高い酒は人に贈ると言う中国人の習慣要素が強いこともあるようです。

そこで王さんたちはラベルデザインをまったく変えることなく、中国のターゲットに刺さるデザインを思いつきました。それが下記の写真です。ボトルにぴったりはまる24金の非常に繊細な透かし彫りのケースを作り、見た目を「中国人にわかりやすい高級感」で飾りました。
また、高級なもの、売れるものは模倣をされるという中国の現状を鑑みて、トレーサビリティー可能なデータチップをこのケースの底面に埋め込み、一度開封するとデータが消滅するようにしました。

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これは非常に成功されたようで、非常に評価も高く、その後たくさんのオファーが来たようです。ここでやはり素晴らしいと思ったのは、オリジナルのラベルを変えること無く最大の効果を発揮させる方法論をとられたことです。簡単なようで中々出来ることではありませんよね。さらに言えばデザインだけでなく、ブランド力を環境に合わせてさらに高めた技術をも付加した点です。

一人っ子政策のことに関しては、とても長くなるので割愛しますが、どこでも同じ一人っ子と言うのは非常にわがままに育ってしまうので、すぐに来る高齢化社会と同様、中国でも色々な弊害があるようです。王さんたちは、企画された「おもちゃランド」などを通してモノの大切さや環境問題などを教育していこうとされています。

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http://www.kubeiland.com/


僕らグラフィックデザインをする人間にとって非常に興味深かったのは、中国のロゴマークには圧倒的に「赤」が多いと言うこと。彼らは「赤」が、とてもおめでたい色という意識があるようです。日本はすぐに共産主義に結びつけてしまいますが、以前聞いた話でロシア人もやはり赤が好きなんですが、その理由は「美しいから」なんだそうです。
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また、同じようにレインボーカラーも大変人気のあるカラーリングのようで、どうしてもターゲット戦略としては使用せざるおえない場合が多いようです。
武蔵美の大学院で学ばれ、ヨーロッパ各地で中国伝統工芸の個展もされている王さんとしては、やはりもっとデザイン的に優れている形や色も使いたいところ。そこは日々悩まれてるようですが、私たちの間でも良く言われる話、「デザインはアートではない」を念頭に、やはりプライオリティーを「企業の認知」や「売れる商品づくりのサポート」に置けば、現在の中国での効果を第1に考えざるおえないようです。
今後中国の人々の意識が変わってくれば、だんだん「クール」なデザインも認知されていくようになるでしょう。

最後に王さんは元々は中国伝統工芸である「切り絵」と「篆刻」の素晴らしいアーティストです。会場にはとてもはさみだけで作られたとは思えない素晴らしい切り絵も展示されました。
私は中国は、その政治的な問題などで日本人の感覚では相容れない部分がありますが、アートディレクターのアラン・チャンやこの王さんみたいに本当に素晴らしい才能を持った人たちがいることも間違い無い事実として認めて行かなくてはいけないなと思っています。

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Gothicゴシック [スタイル]

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フィレンツェ在住の友人が半年に一回、日本でのイベントに合わせて会いにきてくれます。
先日も他の友人一家と一緒に会える機会がありましたので何かお土産と思い、良く足を運ぶパルコの地下の洋書屋「ロゴス」で、「GOTHIC」と言う本がありました。彼女は彫金をやっていますので、パターン集として何か役に立てばいいのかなと思い、それにしましたが、良く考えてみればイタリアにはそれこそ「犬も歩けばゴシック」状態ですよね。本屋にはそんな本ばっかりあるのかなとも思いましたが、逆に言えば、イタリアだからこそそういう本を普通の人はあまり買わないかも・・・、日本で言えば小紋などの文様集でしょうか(最近は売れてるようですが)—と判断しました。
一応社交辞令でなければ、お土産成功でした。CDもついてて、お仕事の役にでも立てば良いな。

さて、「ゴシック」、最近(でもないか)ゴスロリなどでなじみもかなりありますが、元々は中世の教会建築などがその所以です。みんなの知ってるミラノの大聖堂とか、ロンドンのウエストミンスターなんかが代表でしょうか。

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出典:http://matome.naver.jp/odai/2127373992274672901

非常に細かく繊細で、たくさん。装飾の上に装飾を重ねる感じです。繊細なのに、はかなく無いのはあまりにも過多な感じと、やはり教会ものですから「威厳」ということも重要なポイントだったでしょう。さらに当時は暗黒時代と言われていた時代性もあると思います。ゴシックと言えば「黒」のイメージがあるのはここいらへんが元なのかもしれせんね。タトゥーや、十字やスカルのちょっとハードなアクセサリーなどでもおなじみです。
基本のモチーフは、やはり植物から来てると思います。日本の古い文様やアルーヌーボーなど世界中のほとんどの古い文様は植物由来ですがそれぞれ雰囲気が違いますよね。ゴシックは古い建物に絡まるツタや暗い森の中の茨(いばら)を想像させます。
デザインをやっていると、日本、西洋に関わらずこういう細かいディテールの細工なんかがすごく気になりますよね。



以前にも書きましたが、書体のゴシック体はこれとはまったく逆の位置にあります。ベースに「ブラックレター」と言うものがあり、ここらあたりがローマン体に比較して「洗練されてない」「忌み嫌われた」と言う意味合いで(先ほどの暗黒時代やローマ帝国滅亡の一因となったゴート人に関連があるようです)、ゴシックとなったようです。

gothic_moji.jpg

※画像はオリジナルのゴシックの意味を反映する文字

ちなみに私の友人はフィレンツェでアクセサリーを作っています。伝統的で繊細なフィレンツェ彫りをベースにしており、現地にショップもあります。東京と大阪のデパートでは、イタリアフェアなどで大変人気のある作家として呼ばれていますので、日本で買うことも可能です。
興味のある方は下記サイトを参照ください。

uniks.jpg
http://www.unikus-fi.com/

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インタラクティブアートとUSTREAM [アート]

ご無沙汰しています。
最近何回か開催された“クリエーターズ・カフェ”ですが、先月のゲストは、インタラクティブアートを制作されているライゾマティックスの石橋素(もとい)さんでした。
非常に面白い視覚的効果を狙った作品をたくさん制作されており、CMや、PVなどにも使用されています。
こういうものはあまり能書きを述べても意味ないので、見てもらうのが一番と思います。





面白いと思ったのは、コンピュータの中だけの世界とは違い、非常にアナログな機械や仕掛けを使用するために、もちろん最初にイメージがあって、それに合わせて機械や素材・コントロールの方法を考えるのが順当だと思いますが、仕掛けなどの動きなどによってインスパイアされる場合もあって、結果的に面白いものができたりと、制作経過そのものもインタラクティブ感(アーティストと仕掛けの間の)があるところです。

また興味深いポイントとして、海外の賞を取られた時の話ですが、海外のアーティストは美術学校の時より作品に強いメッセージ性を付加することを教えられていて、ほとんどの作品がメッセージ性の高いものであるのに対して、日本のアーティスト(この場合は彼のグループ)はあまりその部分は強く意識することなく、逆にかえって新鮮に感じられたのが受賞の要因ではないかと話されていました。海外と日本のアーティストのアートに対する考え方の違いがかいま見られますよね。
下記ホームページをご参照ください。
http://www.rhizomatiks.com/

さて、その模様は「coco de sica TV」というUSTREAMチャンネルで放映されました。
「coco de sica TV」は、知り合いの映像会社がやっているチャンネルで、現在は、音楽ライブの配信や今回の「クリエーターズ・カフェ」、またこの会社がやっている社会人向けの講義の模様などを配信しています。今後さらに色々なコンテンツが増えて行くと思います。チャラチャラした内容は皆無ですが、前向きに生きる人にはためになったり楽しめるチャンネルと思います。
http://www.coco-de-sica.tv/

合わせてここでは、自分でUSTREAM番組を作りたい人に対してUSTREAMのオフィシャル収録スタジオUSTREAM STUDIO+(プラス)のレンタルを始めました。

この「coco de sica TV」や、USTREAM STUDIO+のロゴマークなどもやりましたので、次回にその紹介もしたいと思います。

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日本人と色 [カラー]

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ご無沙汰しております。
ちょっと前、朝の出勤前にテレビを見ていましたら、面白い実験をやっていました。トイレのピクトの色を男女逆にして部屋を作り、男女それぞれがどちらに入っていくかという実験です。見た方もきっといらっしゃるかと思います。
サンプルが少なくて、4人ずつ8人の男女だったのですが、そのうち7人が間違った方を選んでしまいました。上の図のように四角を赤、青に塗ってピクト自体があまりはっきりとしないようにしたところは番組制作者の意図がちょっと見えてしまいますが・・。
(白地にすれば、もう少し正しい選択の人が増えたかと思います)

ここでわかることは、まずいかにして人間はその場その場できちんと見た目で判断するのではなく、普段の慣習にわりとファジーにしたがってしまうという点、そして形よりも色の印象の方が強いんだなという点です。
確かにトイレのピクトの場合、男女の形の差があまり無い、日本のトイレの8割以上が赤と青を使用してると言う点に留意しなくてはいけませんね。

同時にテレビでは、外国の人の意見が出ていて、外国のトイレはこのように色で分けてるところはかなり少ないこと、また外国人が日本に来てまず思うのは「非常に街がカラフルだ」ということだそうです。
確かに海外旅行で行くトイレは金属プレートに黒の文字またはピクトのみという場合が多いですよね。
ヨーロッパなどは古い景観を大事にしてることもありますが、色彩に関しては日本よりも大人っぽい感覚があると思います。私たちがデザインをする上で、色を多用せずに抑えた色数を効果的に使用するとぐっと大人っぽく、センスある仕上がりになります。

前にも書きましたが、多くの発注担当者が「ここの文字目立たせたいからキンアカにしてね」というのが日本の現状を顕著に表している気がします。わりと色を使うことに頓着がないと言うか、色彩による美的感覚が薄いと言うか(笑)。

繁華街にあふれるビビッドな色彩。これはどこから来るのでしょう?私たちが中国の流れを汲むアジア人だから?
でも「マンガ」も含めて、この感じが外国に人には、自分たちにはないキッチュな感じとして受け取るのかもしれません。村上隆さんなどのようにある意味日本特有の「文化」になっていく(なっている?)のかもしれませんね。

参考:世界のトイレマーク
http://digi-6.com/archives/51736118.html

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デザインの基本 [グラフィックデザイン]

今日、知り合いが社長をやってる会社で「デザインについて話をしてくれない?」ってオーダーがあり、朝、1時間ほど話をしてきました。その中で前段として出した自分なりの定義を(恥ずかしながら)紹介します。聞いてくれた社員の人たちは特にデザインの学校を出た人ではなかったのでざくっとした話しか出来ませんでしたが、エッセンスには触れてるかなと思っています。
えてしてこういう場合には言い切り型のほうが届く場合があるので、「えらそう」ですがお許しください。
(基本はグラフィックです)

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ベクトルとは方向性です。どこを向いているのか、誰に話せば良いのかがはっきりすればするほどはっきりしたコミュニケーションが出来ますし、有効です。

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自分や、自分の思ってることを自由にクリエイティブするのが「アート」で、「売る」「イメージを上げる」などのはっきりした目的があるのがデザインだと思います。(もちろん例外はあると思います)

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わりと絶対的なアートに対して、世間を相手にしてる限り「相対的」ですよね。他がこんな感じだから、あえてこういうデザインをして「差別化」していくなんてことが、より効果的な手法なはずです。もちろん「あえて他と同じようにする」も手法です。

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デザインに「何となく」はないと思っています。書体を選ぶのも、こういう構成にするのも、こういう色にするのもすべて目的に対する理由によって意志を持って選択、使用してるはずです。
もちろん「感性」の部分はありますが、目的意識を持った人の「感性」です。

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上記のママです。文字間を広げる、文字を詰める、明朝にする、ゴシックにする(タイポグラフィー)
赤い原稿にする、緑の原稿にする、直線的な雰囲気にする、曲線を多用するなどなど。色々な要素が、目的意識に合わせて選択、または創造、それが構成されていきます。

いかがでしょうか? こういう風に考えていくと「何となく」デザインする難しさから抜け出ていけるような気がしませんか?
ちゃんと意識してデザイン作業をすると、キャリアを積んでいく過程で、「ひきだし」も出来やすいです。
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今動画はデジタル1眼の時代 [動画]

u-stream.jpg


昨日のクリエーターズカフェのテーマは、ムービークリエーターの「まるやまもえる」さんが最近の気になる映像をピックアップ。その模様はU-STREAMでも配信されました。
グラフィックの人には少しなじみが無いかもしれないけれど、素晴らしい作品がいろいろ見れて、刺激をもらいました。

まずは世界中の街を、歩くように見れる映像を作り続けている永川さんの「WORLD-CRUISE 2010」という作品。まるで自分がそこにいる気分になるのは、今までの世界紹介映像とはちょっと違う、ゆっくりしたカメラワークでシーン切替も少なく、変な演出も入ってないのがいいんですね。ちょっと視点が違うだけでこんなに雰囲気を作れる。大変話題になって、ブルーレイディスクの販売につながりました。今後どこが追加になるのかも楽しみです。


専用サイト
http://world-cruise2010.com/


そして、mockmoon氏の日本の山を中心にひとコマひとこま撮影したjpeg画像をつなぎ合わせて作ったハイスピードモーション映像。だけどとてもゆったりとした気分になるのは非常に不思議です。地球という大いなる自然を感じさせ、特に星空の天の川にはびっくりしました。海外のファンも多いそうですがよくわかります。グラフィックの美しさを動画によってさらに増幅してる感じが素晴らしい。
ちなみにバックに流れる音楽も自作だそうです。

mockmoon.jpg

http://vimeo.com/1823777
※他の映像もmockmoonで検索してみてください。


そして、今回のMC「blue sniff」のまるやま氏の作品。非常にアーティスティックです。
bkuesniff.jpg

http://vimeo.com/5743302
http://vimeo.com/4911182
※他の映像もblue sniffで検索してください。


昔は、映画、CMなど動画を取ると言えば、PANAVISIONのムービーフィルムカメラを始め、大変大掛かりな機材、撮影隊でした。
3〜4年前、昔からお願いしていたムービーもスティルも撮影する某有名カメラマンとスティル撮影のロケの打ち合わせの時に、「今デジタルの35ミリで簡単な動画も撮れるよ。ウェブくらいの使用なら大丈夫だから一緒に撮ってみない?」と言われたことがありました。

今日ご紹介した映像はすべて35ミリの1眼レフ、キャノンEOSの5D(MarkⅡ)、7Dなんかで撮った物だそうです。まるやまさんによれば今ではこれらの1眼レフカメラで映画サイズ、ハイビジョンも可能だとか・・。皆さんはこんな常識知ってましたか? 
もうベーカムは要らないんでしょうか? スティルカメラのおまけ機能(すみません)で、映画まで撮れちゃうなんて、本当にびっくりです。
canon.jpg

※写真は実際の物とは違うかもしれません。

そして、そのまるやま氏が手がけた「空気公団」というミュージシャンのミュージックビデオ。手持ちの1眼と小さなPCMレコーダー(録音装置)で製作したもので、大掛かりな撮影ではちょっと難しい、自然でほっとする雰囲気がとても良く出てると思います。今後CM界もこんな風にコンパクトな撮影機材になっていくのかな。




ちなみに最初のU-STREAMはここ。ちなみにちっちゃいアイコンは私がデザインしました。
coco de sica TV U-STREAM
http://www.ustream.tv/recorded/16712219

一緒に参加したISPという会社が開発した「クロマキー」(背景合成)のソフトも紹介。プロ用ですがハイアマチュアも使えるんじゃないかな。あのクロマキー合成が3万円台で可能なんて・・・。世の中開発速過ぎです(笑)
www.isp.co.jp/products/robuskey/

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