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ユナイテッドアローズの経営理念と成功 [戦略]

今回12/17のSTRAMD(土曜特別講義)では、今やアパレルの勝ち組、みんな大好きユナイテッドアローズの上級執行役員である東浩之さんのお話でした。

デザインとは直接あまり関連のないお話ですし、僕も専門外なのでまとめるのが難しいです。すみません。

東さんは大手アパレルから、ユナイテッドアローズ創業社長である重松さんの経営理念に大変共感して、この会社に移られたそうです。
もともと人事やマネージメントの方なので、どんな洋服が売れるとか、ユナイテッドアローズの洋服デザインのこだわりについてなどのお話は無く、社長の理念をもとに東さんを中心に作られたユナイテッドアローズの経営理念を、いかにして全社員に浸透させられるかという内容が主でした。

経営理念はある意味永遠ですが、そこはやはり時代と共に生きる服飾業界。変えたり戻したり奮闘されているようです。(東さんのような非常に優秀な人が反省したりしながら一生懸命目的へ向かってあがいてる姿にはとても共感しました) 
でも基本は社長さんがずっと言われている「日本人のためのスタンダードを」(の英語)だそうで、当然スタンダードと言えるシェアまでがんばるという意味もあるようです。

話は無かったけど、結局その経営理念の浸透こそが、ブランドのブランドらしさを作っていくのかなあと思いました。

しかしその浸透方法は、「とにかく全店回って販売員たちと話をする」だそうで、そういうところは非常にクラシックな方法をとっておられます。もちろんそのことにより色々な話や情報、現場の生の状況などが肌で感じられるという大きなメリットもあるので、役員になってもやめられない日課のようです。

さて、お話の中で情けないことに私が知らなかったので、その道の人には常識(かな?)の”SWOT分析”を紹介させてください。目標を達成するために必要な分析のポイントのことで、詳しくはWikiなどいろいろ出てますので参考に。単純でわかりやすいそれでいて奥が深い理論に思えました。
SWOT.jpg


この内部の「強み」「弱み」に関しては、理念ブックを作る際に内部外部を問わず様々な人にユナイテッドアローズの強み弱みをビデオ片手に聞いたそうです。会社のお掃除のおばちゃんにも聞いて、その答えにはとても大切なものがあったというお話をされていました。

なんだかかっこうよく見えるアパレル会社の内側で、非常に泥臭い努力をされてる方がいて、それが成功への要因をひとつずつ作っているんだなあと、当然のことなのかもしれませんが感動しました。

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