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特殊印刷のススメ(1) [印刷方法]

「読む」「見る」ということに関しては、以前に書いたようにデジタル化が進んでいて、この部分の「紙へ印刷」というのは徐々に減っていくだろうと思われます。
このような状況で、例えば本や、カタログ、冊子などが生き残れるひとつの方法として、[「持っていたい」、「置いておきたい」、「残しておきたい」と人々が思うようなものを作る]というのがあると思います。
そのためのひとつのテクニックとして、「特殊印刷」があります。

baco.jpg

今回はとても代表的なものを2つ。最初は「バーコ」です。
バーコ社の開発によるこの手法は、過熱すると膨張する性格のインクを使うことで、印刷したところが盛り上がり、でこぼこな手触りを与えます。また、その部分が水飴が垂れた時のように光るので、見た目の印象も高めます。(画像でイラストと文字の部分が光ってるのが分かりますでしょうか?)

UV.jpg

次はUV印刷です。一言にUVといってもいろいろあるます。画像による例は、表面がツルツルで通常のインクをはじいてしまう特殊な紙に印刷したかったので、紫外線によって瞬時に硬化するUVインクを使うことで、可能にしました。さらに、文字部にはオペークインクの白を使っています。
UVの技術とインフラが以前よりも整ってきてるので、前出のバーコは、このUVによる厚盛り印刷に移行しているようです。同じような効果が得られ、さらにはインクの中にラメなども入れることが出来ます。

制作サイドは作品に対する愛着が倍増し、手にする人々には、印象的で、すぐには捨てにくい気持ちを与えるこれらの特殊印刷。費用はかかりますが、それだけの効果があり、チャンスを作ってぜひトライしてもらいたいテクニックです。

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