ちょっと欲求不満 [クリエイティブ]
ちょっと前のマーク&ロゴのところで「分かりやすさ」と「?」でコメントをいただいたので気を良くして、今日は「ちょっと欲求不満」です。
今日の仕事の電話でその話題が出て来たので、皆さんも参加ください。
人の習性って、いっぱいありますね。その中のひとつが、「完全にオープンなものより、ちょっと隠されたものにグッと興味がわく」です。
男の子なら、「スカートの中」と言えばとても分かりやすい。スカートの中のパンツを見たいという欲求は水着のパンツ(だけを見たい)のときより明らかに高いと思います。(下世話ですみません。もちろん違う人もいるでしょう)
クリエイティブも特に現在は、いろいろなメディアミックスでアプローチしているわけですから、それぞれのメディアで全部言い切らないことも大事な戦略です。「もっと見たいな」と思わせたら成功です。
「なんだかすごそうだぞ」「こんなことが出来るみたいだけど、あんなことはどうなんだろう」「部分的には格好良さそうだけど、全体はどうなんだろう」「実際に手に取ってみたいな」
例えばコンピュータをつけた時から、テレビのスイッチを入れた時から、雑誌を開いた時から実際の売り場や、セールスマンと話すまでなどを想定して、興味を持続させるように組み立てる。そんなことを頭に入れながらやってみてください。
よく、発注側から「あれも入れてくれ」「これも入れてくれ」などと注文を受けることが、多々あると思います。お金を使ってメディアを買ってるんだし、制作費だって、少なく語っても多く語っても変わるわけじゃないんだから言いたいことは120%入れてちょうだい!・・・ってたしかにお金を出す側だったら思っちゃうでしょうね。上司にも「ここまでちゃんと言ったんだから、大丈夫です」って言いたい。でも、逆効果なことが多いです。
「言葉数少ないのに、なぜかいつも気になるあいつ」か「いつも必要以上に語りまくるあいつ」か。コミュニケーションもエコの方が、人の心と行動を刺激するようです。
※サンプルは車のイメージブローシャ表紙。車のボンネットに人が写っている。車の全体像を見せず、画像の状況を分かりづらくすることで、中を開けてみたい興味を喚起する。