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エロなイメージ [イメージ]

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必要に応じてエロなイメージが必要な場合があります。(さりげなく言ってます)
まず色彩ですが、なんと言っても「赤と黒」。代表選手です。「ピンク」もエロには違いませんが、かわいくもあり、あったかくもあり、微妙です。
うちの若いデザイナーが好きな深夜のランキング番組で、学園祭などでピンクのセロファンによる照明を全面禁止というのがあるそうで、笑わせていただきました。
私の友人のCDが携わった仕事で、天才アラーキーの花の写真をB倍ポスターにしていましたが、さすがにものすごいエロでした。(下の写真は違います)
花は、よく題材として使われますよね。

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いずれにしてもきちんとしたもの、正しいもの、整いすぎているものにエロは希薄です。あまりに整っている美しい裸には神々しさは漂いますが、エロではありません。つまり、少し崩れたもの、あえて隠されたもの(見えそう、または中を見たくなるもの)、背徳のイメージがあるものに、エロは宿りやすい。花柄の水着と全身ぴっちりした黒革、肌の露出とは反対に後者の方が明らかにエロですよね。

最初のサンプルはずいぶん昔に嫁がデザインしていた靴屋さんのためのイメージです。
細いヒールのある黒革、赤い生肉、赤いバラ。全部そっち方向です。
いろいろ探っていけば、もっと思わぬところにエロが宿っているかもしれません。

Photo:Yshihiro Kwaguchi, Ryuzo Minemura 転載使用は不可です。
★質問や、取り上げて欲しいことなどがあればコメントか、ホームページからのメールに入れてください。



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車の撮影 [写真]

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このところは、不況も手伝って以前ほどではなくなったようですが、車メーカーが広告にかける費用は膨大です。様々な車種がありそのほとんどでTVCM、雑誌広告、カタログ等の作業が発生します。だから、昔から車の撮影は非常にデリケートで、しっかりとお金をかけてやりました。

スタジオ撮影なら、ドームスタジオという天上がドーム型になった大型のものを使ったりしました。写り込みの処理がしやすいからです。また同じような理由で360度抜けがある広大な敷地を利用した屋外のスタジオなども利用されます。
車は表面が光沢面なので、ほとんどのものが写り込んでしまいます。必要な部分は浮き出させ、そうでないところは押さえていく照明術が必要とされました。
ガラス面は反射させる(白くする)のか、黒く落とすのか、グラデーションにするのかなどなど、非常に緻密な作業です。

昔はエアブラシなどで最終微調整していましたが、今はコンピュータ技術が発達して、後からいろいろ調整、付加、削除できるようになりました。車を専門に撮っているカメラマンの中には自分でコンピュータによる後処理をやっている人(や会社)がいらっしゃいます。
さらに、かなり前に某大手自動車会社が始めたように、まったく写真を使わず、3D技術を使った、すべてをコンピュータで作り込んでいくという手法も現れました。

いずれにしてもその車の長所がよく表現できる角度を見つけ、光と影によってボリュームやディテールを美しく描いていくことが基本かと思います。

サンプルは屋外のスタジオを利用したものです。きれいな光のグラデーションによって豊かに膨らむブリスターフェンダーを出すようにしました。

タグ:車の撮影
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発想に詰まったら(2) [クリエイティブ]

前に発想に詰まったら(1)で、スケールの話をしましたが、その中で、サービスをビルを飛び越える人に置き換える「擬人化」の話に触れました。



最近話題のコマーシャルにドコモの携帯のシリーズがあります。携帯を木村カエラや、渡辺謙やダースベーダーに置き換えていて、まさに擬人化の手法ですね。擬人化としては非常にストレートですが、商品を擬人化することで親近感を生み、うまい演出とも相まってとても効果的だと思いました。

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これは多分海外の広告で使用したBMWのビジュアルだと思いますが、擬人化(擬態)の手法+マスの効果で、言いたいことをうまくイメージさせるビジュアルショックを作っています。

いずれにしても「置き換える」手法の中では、人に置き換えるのは分かりやすくイメージしやすい代表選手だと思います。

タグ:擬人化
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デジタルポスター [メディア]

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前述のアイパッドにも関係あると思います。
紙に印刷しないメディアが今後増えるであろうパート2として、「デジタルポスター」を取り上げてみました。テレビ番組でも紹介してましたし、品川駅などで見られた方もたくさんいらっしゃると思います。
インターネット時代に動画やフラッシュを見慣れている今の人には不自然の無いメディなのかも知れません。
駅貼りポスター全盛の時は、表参道駅など貼るところが無くて、可動式ボード状のものまで用意したことを覚えていますが、今は、駅に行っても、ポスタースペースの空きばかりが目立ちます。そんな中、状況を打破すべく新しいメディアとして登場したのがこの液晶タイプのポスターで、中には、人物を性別、大人子供程度認識して、見てる人に合わせて情報を差し替えたりできるようです。
以前にも紙のポスターに小さな音声装置を埋め込んで、人が通ると音声が出るってのがありましたが、なかなか普及するところまでは行きませんでしたね。
今回のものは、インフラを先に整備しているので、ある程度コスト面でこなれていけば、利用者も増えていくと思います。グラフィックデザイナーでもある程度データ作成をできるような方向になるでしょう。
逆に言うと、既存のポスターは画面がいつまでも変わらないという性格を活かし、例えば詳しい情報の発信源や、逆にアート作品的なものとしてもっとその役割を特化していく方向になるのかもしれません。

iPad(アイパッド)対応 [メディア]

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最近身の回りでiPad購入者が増えてきました。
全体の比率で言えばまだまだ取るに足らない数ですが、今後アプリケーションが増えたり、アイパッドを実用に使う場面が増えたりすると、それに伴って、使用者数が増えていくような気がします。
また、アップル以外も同じような機能を持った商品を出してくるでしょう。電車の中で見てる人がいれば、周りの人は皆好奇心で覗いてみたくなってるようです。そのインパクトが見えない力になってる気がします。
私の好きなアメリカドラマのCSI.NYでも資料やドキュメント、調査結果などをアイパッドと同じようなタブレット型メディアで仲間に見せているシーンがありました。

私たちの仕事の中では直近のものとして、ウエブサイトを作る際、フラッシュを使用する場合にiPad対応をするかどうかをクライアントに聞くようになりました。
前に書いた「SEO対策」にしてもこの「アイパッド対応」にしてもフラッシュ(Adobe社)はちょっと分が悪いですね。でも、いろいろな意味で非常に優れたソフトウエアです。今後出るHTML5(アップル側はこれが将来的にある故にフラッシュを採用しないとかなんとか・・・)とフラッシュの比較をいろいろなサイトでやってますが、どうやらたくさんあるフラッシュの機能を凌駕するというのは難しそうです。

今後はiPadで見るための電子カタログなどの仕事も多くなっていくと思います。ウェブ会社やその他のIT企業も、iPad用のツール制作を謳ってるところが出てき始めました。うちの会社でお願いしているウェブ会社もiPad用のツール制作に対応し始めました。
紙に印刷して来たものが取って代わる部分も相当ありそうです。今後を見ていかなければいけないひとつの大きなムーブメントではあるようです。

Photo: Tomohiko Saito @ That’s corporation

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螺旋の話2 [閑話]



今日は前にお話しした「螺旋」に関連して、マルセル・デュシャンの「ANĖMIC CINĖMA」の紹介です。
ダダ、コンセプチュアルアートの旗手として知られるデュシャンは、男子便器を横に寝かせた作品「泉」が非常に有名ですね。
でもこんな動画も作っています。螺旋好きの私はとても惹かれますが、ただの退屈に思う人もいっぱいいそうです。それこそ、デュシャンぽい。
皆さんの感想もぜひ聞いてみたいです。

海外ロケ(2) [海外ロケ]

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ちょっと前に高級レストランでの日本人相手のぼったくりや、ナポリでのゴミ回収放棄などが響いて、行きたい国ランキングの下がったイタリアですが、海外ロケ地としては、非常に魅力的な国です。

まず、絵になります。ヨーロッパは全体にそうですが、非常に古い建物だけの地域がたくさんあって(特に大きな町の中央部)背景には困りません。ローマ帝国時代の遺跡や中世の頃の建物がしっかり残っていたり、各地域で、特徴があったり、アマルフィーのように風光明媚だったりとロケ地の宝庫です。
わりと雨が少なく、天気に恵まれるのも重要な点です。太陽の無いイタリアなんて、クリープを入れないなんとかみたいですよね。

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次にわりと国民性が良いので、仕事がしやすいのも素晴らしい点です。現地でお願いするスタッフなどもわりと残業をいやがらずに、日本人としては非常に助かります。
同様に国民性のおかげでよい点は、かなりネゴが効き、わりとスムーズに撮影許可が下りる点です。もちろん良いコーディネーターと仕事をした場合ですが、彼らは、ちゃんとお役所や元警察のお偉いさんなどと顔がつながっていて、できそうにない場所でもしっかり許可を取ってくれます。日本よりもずっと(いい意味で)「なあなあ感」が漂ってる感じ。警察官が他の車停めちゃって、ロケ隊を通してくれたりとか。

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写真は10数年以上前にピザ会社の撮影のために行ったナポリです。当時日本にナポリピザの店なんて本当に少なかったですが、今や百花繚乱状態です。「真のナポリピザ協会」の会長さんともお話しすることができました。

Photo:Yoshihiro Kawaguchi 画像の転載は不可です。ご了承ください。

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モノクロ写真の印刷方法 [印刷方法]

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前回モノクロ写真に触れたので、今日はモノクロ写真の印刷方法です。
大きく分けて3つあります。
ひとつはスミ1色(もしくは、その他の特色で)印刷する方法、1色刷り、基本です。
もうひとつはプロセス4色(CMYK)で分解し、印刷する方法。
昔はとても珍しかったのですが、今はほとんどこのパターンではないでしょうか?コンピュータ上の例えばフォトショップなどで、全体に色をある方向に寄せたり、後から彩色するとか、いろいろ加工が可能ですね。

3番目ははスミとグレーの濃淡の特色で2色〜3色(またはそれ以上)で印刷する方法です。この方法は、本来小さい網点(と余白)で再現しなくてはいけないところを薄いグレーの大きな網点で再現できるため網点感のない、非常にスムーズで緻密なフィニッシュを期待できます。また、特色のグレーを少し色の入ったものにすることで、モノクロの本来に雰囲気を崩さずに全体の色調をコントロールできます。このパターンがうまく行けば、多分一番モノクロ写真プリントに近い雰囲気で仕上がるはずです。これは、どこでも簡単にとはいきませんので、上手にできる印刷屋さんを探してトライしてください。

マット感のある紙に(できれば)3番目の方法で印刷し、最後にメディウム、またはグロスニスを写真部分全体に敷けば、モノクロプリントの雰囲気をよく再現した写真集的表現が可能です。

写真はアービングペン(奥)とアルバート・ワトソンの写真集です。


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モノクロ写真とカラー写真の組み合わせ [写真]

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マン・レイ展が始まりますが、「モノクロ写真」、好きな方が多いと思います。
このデジタルな時代にあって、モノクロ写真は永遠ですね。ただレトロというだけではなく、本がそうであるように、情報を与えすぎない、ミニマムな要素の中で、無限の世界観を表現することが一種の芸術性に結びつくんだと思います。

モノクロ写真の印刷方法は後日に回して、今日は、モノクロ写真とカラー写真の組み合わせです。両者を組み合わせることで、モノクロだけ、カラーだけの時よりもより印象的にできることがあります。
耳のやつは靴ブランドのカタログですが、カラーにした古い本が非常に意味ありげに見えます。そして本と耳の関係性をイメージさせます。

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モデル二人の方は時間の経過を並列ではなく、少し位相を持って感じることができますね。いずれにしてもどっちもカラー、どっちもモノクロより印象的で、イメージの深度を深められると思います。

耳の方はずいぶん昔の作業で、当時はマックとかが無く、印刷屋にあるでっかいコンピュユーター(レスポンスとかクロマコムとか言われてた数億円もするやつです)で、合成しました。B4見開き(B3サイズ)で、計算に何時間もかかり、その間は何も作業ができず、印刷の技術者とずいぶん夜を共にしたものです。

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古い写真 [写真]

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時と場合によりますが、古い写真を使用することで人の興味を喚起し、インパクトを与えることができます。
写真を探したり、写ってる人物の肖像権があったりとなかなかハードルが高いのですが、はまれば効果的です。
右の写真は多摩川です。左は古新聞とリンゴの物々交換(!)
「昔は良かった!」という声が聞こえてきそうです。
日本のものであれば通信社系にストックしているところがあるはずです。
使用する時は、例えばお亡くなりになった著名人の写ってる写真とかの場合は、ご遺族の方とかに許可を取ったりする必要なども出てきますので、配給先とよく相談して慎重に。


タグ:古い写真
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