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ファッションとタイポグラフィー “ファビアン・バロン” [スタイル]

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大好きなアートディレクター第2弾です。“ファビアン・バロン”は、基本的にファッションの業界に特化しています。その中でもファッション誌のエディトリアルデザイン/アートディレクションでは、世界的に有名です。

「フレンチ・ヴォーグ」「ハーパース・バザー」「イタリアン・ヴォーグ」「アリーナ・オム」「インタビュー」など。「カルバン・クライン」「ドルチェ&ガッパーナ」を始めとする一流ファッションブランドのブランドイメージも彼の仕事です。

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特にアレクセイ・ブロドヴィッチのアートディレクションで、黄金期を作ったものの、’70〜’80年代、普通の女性ファッション誌に成り下がっていた「ハーパース・バザー」を再び一流ファッション誌に返り咲かせた手腕は、見事の一言につきます。彼と彼の使っていたパトリック・デマシェリエやリンドバーグを始めとする一流カメラマンによる誌面は、モードそのものでした。
また、ケイト・モスを良く使ったことや、マドンナの写真集“SEX”を手がけたことでも良く知られています。

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彼の作品を見ると、一流モデルとカメラマンを使い、スタジオのホリゾントを使ったシンプルなモノクロームを多用した写真、しかしモデルの多くは、特徴的なポーズ、または動きの中の面白い形をとらえています。すべては、身につけているファッションがより印象的に見えるよう計算されています。そしてそれに非常に大胆なタイプフェース(文字)を合わせたものが多く見られます。このシンプルなモードフォトと大胆にデザインされたタイポグラフィーが、彼の特徴と言っていいと思います。

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ファッション誌といえば、大きくて美しい写真にあまり文字を入れ込まないのがおしゃれな感がありますよね。しかし彼の手法は文字を大胆に使って、それをファッショングラフィックのひとつとして、積極的にデザインしていくところがすごいです。しかもきちんとコミュニケートしている。いやむしろ文章の内容もファッションの一部です。様々なファッション誌で彼のフォロワーがたくさん出ましたが、非常に納得がいきます。

「力量」という言葉では陳腐かもしれませんが、脱帽です。

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ファビアン・バロンHP http://www.baron-baron.com/flash/2/master.html ※画像は彼のサイトより


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