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SEO対策という名の・・・ [ウェブ]

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昨日お話しした建築デザイナーの会社のサイトについて相談を受けました。いろいろなWEB会社が「SEO対策」という誘い文句で売り込みに来てるとのこと。
SEO=Search Engine Optimization
(検索エンジン最適化=検索結果のなるべく上の方に載っかりたいなぁ・・・です。)
最近流行ですが、本当にすべての会社が躍起になる必要があるんでしょうか? 実際、すべての会社が上位になるのは無理なんですけどね。
確かにEコマースをやってる会社は必要な対策だと思います。同業他社がたくさんある中で、なるべくうちの会社で買ってもらいたい。今日の売り上げかかってます。

だけど「SEO対策」のプライオリティー上げまくっちゃうと、かっこいいフルフラッシュのサイトなんか絶対にできません。サーチエンジンはテキストを拾いますから、まずは、検索されそうなワードをトップからビシバシちりばめたフルテキスト(HTMLバージョン)のサイトを作らねば!デス。
今回の建築デザイナーの会社のように不特定多数を相手にするのではなく、本当に興味を持って、イメージを膨らませながら契約まで行ってくれるターゲットに効果的に見てもらうためには、マーケティングに基づいたアドレスのPRや、ターゲットが見そうな別のサイトなどからの誘導を考えていかなくていけません。
まあ完全な専門ではないので、墓穴掘らないようにここいらへんにします。
ちなみに一緒にやってくれてるウェブ制作会社では「SEO評価レポート」を出すことができるので、出して、彼に見せました。もちろん一応ちゃんとやってますよ、「SEO対策」。

たくさんあるWeb会社。今、新しい顧客開拓には、はやりの「SEO対策」以外なかなか切り口が無いもんで、攻め口にしてしまうようです。
あまりそこばかりを意識しすぎず、自分の会社のホームページが求めていることをきちんと認識して、戦略を立てることが大事ですね。

友人W社長のイケてるWeb制作会社。
http://www.thats.co.jp/

タグ:SEO対策
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建築デザイナーの友人 [建築]

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一度フォトグラファーに紹介されて、モデルがらみの写真を撮ったことのある津久井湖のハウススタジオは、当時(18年くらい前)では日本でもまず見たことの無い本格的なサンタフェスタイル(上の写真)。
実際にそこには人が住んでいるのですが、オーナーは渋谷の有名なショップオーナーだったので、その人のセンスなのかなぁなんて思いながらも、でもこんなの作れる建築家がいるもんだと思い、あちこち興味を持って見たものです。当時は珍しかったバッファローの頭部の骨なんか壁に飾ってあって。イーグルスみてぇだなと。
当時のファッション系の有名カメラマンやスタイリストなどはよく知っている場所でした。
なぜか子供の同級生からつながって、この建築デザイナーと知り合いになることができ、家まで作ってもらっちゃって、今でも付き合いがあります。
会社も今の家のすぐ近くで、同い年。人生の中には本当に縁を感じることがありますね。

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サンタフェスタイルの家の他にも自然素材や古材を取り入れた、すごく味のある家を造ります。ちなみにうちのフローリングは、古くなってつぶしたアメリカの体育館の床の古材。ところどころバスケのラインの跡があります。(古くても1点ものというところがくすぐられます)

注文建築と言うとちょっと腰が引けるかもしれませんが、実はデザイン料含めてもハウジングメーカーの家と予算的にもそんなに変わらないし(高級な物より安いかも)、なんと言ってもこだわりのある人には、満足感があると思います。

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http://www.nature-decor.com/
デザインは知り合いウェブ会社のデザイナーの手による物ですが、私がディレクションをしてる彼の会社のサイトです。
平面の仕事が多いだけに、建築やIDのような立体的なデザインにはとても惹かれます。


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色の話(3) [カラー]

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「紫色」好きですか?
古代から高貴な色として珍重されて来た色で、原料も高価だったことから、身分の高い人の色のイメージがあります。
自然界では日が落ちた後の空や、菖蒲の花など非常に「美しい」と感じられる物が多いと思います。
でも紫が大好き!って人あまりいませんよね?どうでしょう。私も多くの他のプロの方々も、わりと「紫」って使わない、使いづらい色と思ってるんじゃないでしょうか?
不思議ですね。ワインレッドは使いやすいのに。

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また、企業のコーポレートカラーを「紫」にしてるところは「青」や「赤」のところに比べて遥かに少ないんじゃないかと思います。
理由のひとつはやはり非常に「和」のイメージが強いこと。しかも古い時代の「和」です。一時期、車やバイクで走るやんちゃな人たちが、チーム名を漢字にしたり、車を紫のメタリックに塗ったりしましたよね。伝統的な、ある意味威厳を感じさせるのを「畏怖」のイメージとして使ってたんだと思います。
つまり、今の時代に使うのに「時代の先端」「行動的」『軽快』とは真逆にあるこの色がイメージ色として使いづらい理由も分かります。
さらに言えば、印刷の場合には掛け合わせになることが多く、あまり透明感のある美しい紫が表現しづらいのも原因かもしれません。

色彩学的には「妖艶」と言うイメージもあります。ちょっと蠱惑的な「夜」のイメージがあるので、コスチュームでもそういう使われ方をする場合があります。

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from VOGUE JAPON 2010 March No.127

いずれにしても魅力的な色ではあるので、紫をすごく上手に活かして使ったと思えるような機会があればと思っています。

タグ:
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発想に詰まったら・・。(1) [クリエイティブ]

私たちの業界で、昔から言われてる「3B」。Beauty(美人), Baby(子供), Beast(動物)の三種の神器で多くの人の興味を引き、うまく行くことが多い広告界必須のアイテムです。活躍してますよね白い犬(動物)。あまりに人気で、次々とストーリーを作って継続しています。「3B」は、発想に詰まったらまず浮かぶキーワードだと思います。
CMクリエイティブでもグラフィックのビジュアル発想でも、求められるのは注目です。そのためには「ありきたり」ではない物が求められます。ある種のサプライズ。例えば前述で言えば美しすぎる女性(男性でも)には、注目しちゃいますよね。あまりにも美しい景色もサプライズです。(もちろん、究極の「ありきたり」は、ある意味サプライズですけどね)

上記以外の手法のひとつとして「スケールを換えてみる」というのがあります。これも古い手法ですが、よく使われる物で、やはり使い方次第で効果があると思います。

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これは、車の雑誌広告です。「お買い得価格」を、気軽にスーパーでお買い物と言うイメージスケールに当て込み、車のスケールをカートに入る大きさにスケールダウンしました。若い主婦ターゲットの女性誌掲載と言うことを念頭に置いています。

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こちらは不動産金融会社の新聞1ページ広告です。どのような難しい状況でも最良のストラテジー(戦略)を提供するというテーマを、擬人化したサービス(擬人化はまた別の手法ですね)を、スケール変換し、ビル(不動産の象徴)を飛び越えることで表現しました。

タグ:発想

SHOP DESIGN

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今年の春に知人よりワインショップを出すので、デザイン周りをとお願いされました。元々こちらの会社のロゴをリニューアルしたという経緯がありましたので、喜んでやらせていただきました。
この会社は、母体がボルドー大学でプロのワインテイスティングの資格を取得された松浦さんという素敵な女性が経営されている、非常に人気のあるオリジナルでユニークな「ワインセミナー」です。
元々のスタンスも他とはちょっと違うセミナーでしたが、ショップ設立に至っても、通常ワインショップの「売れるワイン」「儲かるワイン」「店主の好きなワイン」中心とは一線を画す、ワインテイスティングのプロである彼女たちがテイスティングして厳選した物のみ、しかも日々楽しめるよう買いやすい価格を中心にという大変ハードで徹底したテーマで運営しようというお話に感動しました。

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従ってお話し合いの中で、デザイン周りにかけられる労力と資金を、「この店らしさ」に傾注していこうということで進めました。すべての陳列ワインに簡単な説明とコメントを、フランス在住イラストレーターの素敵なカットと一緒に表示し(カットは生産国を表しています)選ぶときの助けにしました。また購入された方にワインのことが分かる簡単なワインメモとテイスティングノート(飲んだワインの記憶を書き留めておくもの、ソムリエになる方とかがやってます)をつけました。ワインを入れるビニールのバッグの裏面にはヴィンテージチャートをデザイン化して入れました。などなど。

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一度機会があったら行ってみてください。ワインは人によって違うので、主観ですが「今回はいまいち」「今回はあたった」と言う感覚とは違った、「はずれ無しの中のおいしさのバリエーション」が楽しめると思っています。
http://cinq-sens.jp/shop/index.html

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路地裏 [閑話]

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今日は、固い話はお休みします。
路地裏が好きです。だいたい酒飲みで、居酒屋とか好きな人で路地裏が嫌いな人はあまりいないと思うけど、表通りの飲み屋より、路地裏の飲み屋に引かれますよね。みんなが集う表通りより、何か謎めいた路地裏にいい店を発見した時の喜びはなかなかいいものです。「あまのじゃく」かもしれませんね。

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「ちょっと謎めいた、少し危険の香りもするけど新しい発見の期待も膨らむ」裏路地の概念です。でも表通りの家賃より安い家賃だから、いい物が安いんじゃないかと勝手に想像したりして。(そうな場合もあるけど、逆の場合もあります。)

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海外に行ってもよく路地裏に入ります。少しだけ深くその国も文化に触れるような気分と、路地裏そのもののビジュアル、たたずまいが大好きです。
ヨーロッパでは特にニャンコに会いますね。

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※おっイタリアの猫屋福助氏ですね。写真はシチリア島タオルミナ

タグ:路地裏 ネコ
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ヘア&メークアップについて [写真]

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撮影に人物がからむと、必ず必要なのが「スタイリスト」そして「ヘア&メークアップ」です。
昔は、海外ロケに行って海外のスタッフをお願いすると、ヘアとメークが別々でしたが、最近では日本でも別々でやられている方が増えてきましたね。そんな方々に話を聞くと、ヘアとメークって結構違う分野の作業で、やる人の性格も違うことから、本来は、別の物なのかもしれないなぁ・・と思ったりします。
さて、表に出にくい裏方の仕事ですので、この仕事に詳しくない人たちにとっては、「モデルが自分でできるんじゃないの?」ってな認識を持つくらい予算が無いと削られそうなパートですが、私は作品にとって非常に重要な、プライオリティーの高い作業だと持っています。
私もたくさんの非常に優秀なヘア&メークと仕事をさせていただきましたが、そんな方々にお願いした写真の仕上がりはやはり素晴らしいと言わざる終えません。今はコンピュータと言う作業分野が幅を利かせていますが、やはり「元」は大事です。

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予算が決まってる場合、いいモデル、いいヘアメーク両方が難しいときには、モデルをワンランク落としてもいいヘアメークってことも十分ありです。(時と場合によりますが)
ディレクション、シチュエーション、撮影場所、光(照明)、そして流行、モードをすべて計算に入れた優れたヘアメークは、モデル撮影を成功させる大きな鍵と言えると思います。

私もお世話になった、金原さんの作品が見れます。
http://www.face-t.jp/works/index.html

紙のこと [紙]

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紙のことはわりとグラフィックデザイナーに関連する話になるかな。四六版や菊判、Y目やT目のことなどは他に詳しく書かれている物があると思います。
実質的な仕事をしている(実質的な⇔アーティスティックな)デザイナー、アートディレクターに常につきまとう問題点として、使いたい紙と予算のせめぎ合いがあります。いい紙を使った方が、明らかに仕上がりがいい。でも印刷、特にロットの多い物は、紙代の締める割合がとても多くなります。
全体の6割以上が紙代の印刷予算で、紙代金が半額になれば、これは全体の予算ががくっと下がりますよね。今は締め付けが厳しいし、予算の責任者の大多数は紙の質の良さなんて意識が無いことが多いので、同じジャンルで(例えばマットコートのジャンル、ダル※のジャンル、ヴァンヌーボやラシャなどの手触り感のある紙のジャンルなど)何種類か価格のランク違いの情報ストックを持っておくととても便利です。価格は塗工による白色度ランクA1〜A3などに比例するなど一応目安がありますが、仲の良い印刷の人に聞いてみるといいでしょう。
例えば手触り感のある物だと、ライトスタッフGA→アラベール→ヴァンヌーボ(左から右へ高くなる)など。その間にもたくさんあります。もちろんそれぞれに特徴もあり、単に価格の違いだけではないのですが、やはり上へ行くほど印刷した時の印象が非常に良いことが多いです。できれば、同じデータを数種校正ができるチャンスに試してみてください。
ちなみにすごくロットが多く、ある程度計画的にプランが進行できる場合、製紙会社に希望の斤量、サイズなど特別に漉いてもらう(紙を作ってもらう)ことにより、通常の仕入れより安く上がる場合があります。

※ ダル=古くはサテン金藤、今スーパーダルアート系などに代表されるきめの細かいマット状の紙で、写真などインクが多く乗る部分は光沢感が出る紙。発色など印刷特性が非常に良い。

タグ: 予算
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螺旋の話1 [閑話]

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今日は閑話。螺旋のことを。
20代の頃から螺旋こそが世の法則、真実じゃないかと思っていました。実は自然界はすべて螺旋の法則で成り立っていて、いつもは見えづらいんだけど、いろいろな場面で、その片鱗を見ることができる。たとえば皆さんご存知の、コーヒーの中にゆっくりミルクを入れると渦巻き模様ができるってあれです。多分このように感じてる方はたくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。
螺旋のことを調べていくと、実にいにしえの昔から特に宗教的な分野で螺旋文様を使用していますよね。宇宙空間は螺旋構造であると言われているらしいのですが、目で見える宇宙にもその片鱗が形になっている物がたくさんあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Peratt%27s_galaxy_and_spiral_galaxy_jpg.jpg

古代の宗教には天文学が切っても切れなかったわけで、携わって来た人たちは何となく螺旋が真理に関係があると思ってたのではないでしょうか。
例えば復活、蘇生などをキーワードにする医学のマークや錬金術を表現する紋章は、蛇が螺旋を描いて十字や杖に巻き付いています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ケリュケイオン

バベルの塔も螺旋構造でした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/バベルの塔

なんてったって一番身近な私たちのDNAそのものが螺旋構造ですよね!

私のやってる会社のマークにも螺旋を入れてるし、このブログのプロフィールのところも自然界の大きな螺旋「台風」です。
台風は常に大変な被害をもたらし、それによって亡くなられた方々もたくさんいることは重々承知の上で、単純に自然界に於ける美しい螺旋のひとつとして形のいい台風の画像をハントしています。

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ⓒJWA

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アートディレクションって何?その3 [予算管理]

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今日、昔うちで長いこと働いていた優秀なデザイナーから、メールをいただき、それを読んで書き忘れたことがあることに気づかせてくれました。
アートディレクションの仕事の大切なことの中に予算管理があります。
クライアントや広告代理店から「これくらいの予算で」と言われることももちろんありますし、必要なクリエイティブを実行するのにいくらかかりますといった見積りを出す場合もあります。いくつか案を出すにあたって、それぞれの予算を提示、説得しなくてはいけないこともあります。
予算が通る、通らないのやり取りのあと、だいたいの予算が決まったらその中で自分の作業費(またはプロダクションの利益)とバジェット(経費)に分け、許されたバジェットの中で最高の結果を残すようなマネジメントをしなくてはいけません。いくらすごい作品を作るためとはいえ、金銭感覚抜きの予算オーバーは「仕事」とはいえませんよね。
でも経費は削れば削るほど、安ければ安いほどいいというのは大間違いです(上司からいわれてる人、いっぱいいそうです・・)。いい作品を予算内でキチンと作ることが、次の依頼へとつながることは明らかです。使える予算はきちっと使って、最高のメンバーを使う。逆に言えばいい作品を作ってる人には、優れた人たちが少し足りない予算でも喜んで参加してくれるということもあります。(感謝です)
今はなかなか予算も厳しい情勢ですよね。経費削減に悩んでるクリエーターがたくさんいらっしゃると思います。めげずにがんばりましょう!
さらに言えば、上司(クリエイティブディレクター)、営業、代理店、クライアントに対して、「これだけの物を作るのだから、これだけは必要です」と説得できるのも、才能のひとつ?ですよね。

※写真は大英博物館内の(古代ローマ時代の)コインたち(たぶん)


タグ:予算管理
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