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日本じゃやらないよね。「海外おもしろ広告」2 [クリエイティブ]

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2003年、タイのスープの素の広告です。TBWAのバンコク支社の制作です。

それぞれの「スープの素」が、誌面一杯を使った“箱”の中に入っています。こうやって言葉で書くと、商品そのものですよね。クリエイティブとしては直球です。
そのスープの素が問題です。生きています。生きた動物まんまをぎゅっと箱に詰めて・・・。しかもちょっとニコッとさせてますよね。

これをみて、昔某有名中国系アイドルが日本でハトを見て「おいしそう!」って言ったとか言わなかったとかの話題を思い出しました。そうなんです。中国やアジアの人たちは多分ものすごく長い歴史の中で、ずっと動物を「食べて」きてますから、生きてる動物もイコール「食物」なんですね。「おいしそう」と感じる訳です。

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画像は実際の写真をベース、または部分的なネタとして使ってコンピューターで制作していると思います。かなり高度な技術を使って、繊細に作業をしているところが、この広告をよりインパクトあるものに仕上げています。仕上がりって大事なんですよ。時につまらない案でも仕上がりでいいものになったりします。

明治時代より前、長いこと動物を食べることを表向き禁止して来た日本では、私たちはなかなか生きた動物に食欲を催すように出来てない。人種の違いが生んだ「私たち日本人には」ショッキングで面白い広告ですね。「広告に見るお国柄」好きです。

そういえば、スーパーにもあるチーズ「ベル・キューブ」の笑う牛。こっちもやっぱり日本人の感覚ではどうなの?って思いません。ちなみにチーズはとってもおいしいです。
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TBWAはアメリカの大手広告代理店です。日本では博報堂と合弁会社を設立しています。

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